125 アイテムボックスに拘って…その125
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──放課後になり、某作業部屋に……──
「何かドタバタしてて……久しぶりだなぁ……
作業部屋となっている倉庫に専用鍵をかざして中に入る甲司。
「うん……すっかり奇麗になってるね」
あの日は破壊されまくってて外から通り道が貫くようにくり抜かれるように……どんな魔法を使えばああなるんだか……唯、この作業場所の入口だけは完全破壊できなかったみたいだけど。
中に入り、灯りをつける……
「流石に中は……変わらないな」
中には侵入しなかったし、まぁそうなるか。自動でドアが閉まり、少し息苦しくなるが……すぐに不自然な感じは消える。
「えーーっと……あぁ、これこれ」
凡そ10日前にやってた作業を思い出し、メモを書いていたノートを棚から取り出して読み始める甲司だった……
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「……暇、だな……」
「中で甲司兄ちゃんの手伝いでもしてる?」
「いや……それだと内緒で警護の仕事してるってバレちゃうじゃん……」
「そうね……」
タナミナ兄妹が暇過ぎて小声で会話している。
「……ん?」
「どした?」
「あれ……何だろ?」
「あれって……ちょちょちょ、何だよアレ!?」
道路の先に、爆走してる魔導車が……それは、中学校の校門へと真っ直ぐに激走していることがわかる(タナミナ兄妹は校門から入ってすぐの茂みに隠れていたが、ミナは異常な音を感じて校門の壁の上に飛び乗って見ている……そしてタナも同じように飛び乗って見た……といった感じだ)
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『異常状態発生しました』
『何が起こった?』
『暴走車が監視対象の通う学校に真っ直ぐ向かっています。如何致しましょうか?』
『……構わん。速やかに迎え討て!』
『はっ!』
そして……何処からともなく……数人の、明るい場所ではやたらと目立つ漆黒の装束を着た男女たちが、大きな筒を構え……
「「「ファイヤー!」」」
……と魔導車を迎え撃ち、全弾命中して吹き飛ばすのだった……
「「えっと……いいのか、あれ?」」
……と、思わず呟かざるを得なかった、タナミナ兄妹だった(苦笑)
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暴走者「ひゃっほぉーー!」
ばしゅぅーーっ!……ちゅどぉーーんっ!
暴走者「ぎゃあああっ!?」
悪は滅びた……と、謎のナレーションが(笑)
※搭乗者たちは死んでませんが、ね(苦笑)
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