123 アイテムボックスに拘って…その123

 同病院の別病棟の奥にあった浦壁少尉の個室に案内された甲司こうじ。そこでは質疑応答が成され……その後は特にそんなこともなく、3日で退院をいい渡された。うんまぁ……出るか。で、歩いて帰るしかないのかな?(帰るにしても道順わからんのだけどぉーー……)

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──魔導タクシーでお出迎えっ!──


 いやまぁ……誰も来ない訳はないと思ったけど……


「兄ちゃん、退院おめでとう!」


「お兄様、退院おめでとう……です」


 えと……誰だ、この子?


「お、あ、ありがとう……タナにミナ」←わかってんじゃん(苦笑)


 タナは今まで通りでタクシーから降りて来て元気一杯だったが……ミナは何か知らんけど大人びていて……何処どこのお嬢様が?……って思ったよ(苦笑)


※別に衣類は今までと同じ……だが、所作がちょっと……いや、だいぶ違っていた



「タクシー待たせているから早く!」


「あ、うん……」


 タナに腕を引っ張られて……はまだ怖いのでちょっと止めて貰い、服を引っ張って貰った。ミナは後ろから背中を押していたが何処か遠慮勝ちに……だったが。



「……」


「あのまま帰らせて宜しかったのですか?」


 秘書の女性が浦壁少尉に訊く。


「……構わない」


「ですが……」


 窓際に立った少尉は窓に映る秘書を見ると、


「気になるのだったら……監視を増やせばいい」


「……はっ」


「何かわかったら、随時報告を」


「御意……」


 秘書は部屋を出ると、関係各所に指示を出し始める為……有線型魔導通話装置の部屋へと急ぐのだった……


━━━━━━━━━━━━━━━

 甲司を監視する為に動き出す国……果たして、何が目的なのか!?

※そら純ミスリルの所在だろうね……(苦笑)


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