71 アイテムボックスに拘って… その71
何とか就寝時間までに一仕事終えて……すんません、アタッシュケース残り5つで爆睡してた!w 早朝に冷えてブルって目を覚まして、トイレに行った後に残り5つ処理しました!
……取り敢えず、30個のアイテムボックス付与を完了し(注文通りにはいかなかったけど)、渡されてた通信機(会話できるタイプじゃなくてモールス信号しか片方向通信しかできない)で連絡を取る
━━━━━━━━━━━━━━━
──当日の午後……──
通信器には電源スイッチと発信ボタンの2つしかない。
※電池式だけど、その電池も魔力を電気に変換して発電してるので効率は悪い
んで、紙に書かれた発信方法とその内容に沿って今朝……
「注文の付与が完了した」
という意味の発信をしたって訳だ……んで、
「午後イチで受け取りに参上する」
って
ぼーん……
柱時計(結構古い物)が鳴る。尤も、でっかい奴じゃなくて文字盤と同じくらいの大きさの振り子の格納庫がある奴だ。これでも骨とう品だから是非欲しいつって買いに来る偉そうなおっさんとかいるんだけど、うちの両親は家に時計がこれしかないので売らないって決めてるそうで……
電子機器とか殆ど全滅してる世界だから、ネジ巻きで動く時計は有難いよね! 昔は腕時計でもネジ巻いて動く奴とかあったそうだけど、今は殆ど見ないし……
時計屋も今じゃ精密機械である時計の修理も儘ならない。在庫の部品を交換するくらいしかできない状況らしい……。パーツを作り出せる工場も無いから精密部品を創り出せる錬金術師が重宝されてるそうだけど、短期間でそんなに一杯作れる訳ないし、第一そのような細かい部品を作れる錬金術師も世界でそう何人も居ない……だろうなぁ。
精密部品を製造できる工場はあるにはあるけど、日本国外にしかないとか……スイスっていったっけ? そういう国は有名だけどむっちゃ遠いもんね……何より、魔物が海を渡らせてくれないから輸入も儘ならないし、飛行機なんて管制塔ってのが機能しないから飛べないとか。有視界でも飛ばすことができるセスナなどの飛行機もあるにはあるけど航続距離が短いからお隣の国に何とかって程度らしいし。
「まぁ……そもそも空港が殆どダメになってるし、生きてる空港って大都市の真ん中にしか造ってないそうだしね……」
所謂、第0区のお隣の第1から第3区に小さい空港を新しく造ったって話。でも生き残ってる飛行機はせいぜいレシプロ機だけでジェット機はあっても稼働してないとか……燃料が無くて、そもそも動かせないって話だ。なんかやるせない話だよねぇ……って思ってたら受け取りの魔導車が来た。
今回の依頼の品……3種10個づつ合計30個を(担ぎだして外に置いておいたテーブルの上に載せておいた)納め、重いアタッシュケースも使いの人たちが荷台に納めて行った。
※緩衝材は使い捨てなので再利用できず
荷台の中を見るときちんと固定してるのでうんうんと頷いていると、今回の報酬を渡すのでと呼ばれる。
「全品、内容量拡張5倍、重量軽減50%……ですね。失敗はなし……と」
「あ、はい」
「では……これをお納めください。既に報酬分から徴税額は抜いてますので全額利益として計上可能です」
「あ、はい……」
報酬額の桁数を数えるのがバカらしいが……
「いち、に、さん、よん、ご……」
尚、1つ辺りの所得税抜額が紐付きポーチが200万円。ショルダーバッグが300万円。アタッシュケースが500万円だそうだ……
(これ、幾らで売るつもりなんだろーなー?……んで、それぞれの合計額が税抜きでポーチ2000万円、ショルダーバッグ3000万円、アタッシュケース5000万円……総合計額が1億円……か)
宝くじかな?……と思いつつ、毎度毎度収入額がとんでもない……でも、毎月振り込まれる額が100万円。
(これじゃいつになったら逆リボ払いが終わるんだろうな……)
ちなみにあれから3箇月経過して、更に500万円が振り込まれた計算だけど……
(確か、残りの未振込額が5億円ちょいだっけ?……細かい数字はわかんねーけど……500万円ってほんのちょっとだよな……)
実に、5億円JUSTだったとしても残り4億9,500万円なのだ。そして、毎月依頼される報酬がどんどんと増えて行く中……成人するまでに残高がどれ程増えるのか……。甲司の前途が多難となるだけなのだった……(苦笑)
━━━━━━━━━━━━━━━
主に、その金を狙って
※さっさとセキュリティが高い家に引っ越すとか、護衛の戦力を揃えろって意味で前途多難DEATHなw
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます