17 アイテムボックスに拘って… その17
料理研究部に面通ししたんだけど……総合家庭科部に所属してると知ってからは余りいい顔をされなかった。総合家庭科部所属の人間だからか、余り良くは思われてないっぽい。まぁ、隅っこで邪魔しないように活動してるから大丈夫だと思うんだけど……
━━━━━━━━━━━━━━━
──そろそろ鍛錬用の素材も集まって来たし……──
今日は料理研究部が家庭科室を使っていた。僕は大きなバッグに素材やら何やら詰めて1番に家庭科室に入る。まぁ、合鍵を借りてるので鍵が締まってても問題は無い。
一応……一番乗りの人は軽く家庭科室を掃除して……というルールの元、
「あら、ご苦労様」
料理研究部の部長が入って来た。まぁ……他の部員もぞろぞろと続いて来てるんだけど。
「こんにちは……」
取り敢えず挨拶を返しておく。いや、一応顔見せはしたんだけど顔と名前が一致しなかったんだよね……。後で名簿を見たけど……唯一役職がわかってるのが部長だけで名簿に書かれているのが部長が誰か……というのだけはわかっている。
(
……なんて失礼なことを考えてると、
「あなた、裁縫スキルを持ってるんですって?」
と、
「え……えぇ、まぁ」
と口を濁していると……
「じゃあ、これ直しなさいよ!」
と、破れた布袋と手拭いを渡される。いや……大仰な袋に入っていて、中を覗き見たらそれだったんだけど。
「え……」
(虐めじゃね?……これ)
そして、女子生徒AとBは明後日までに直しておいてねといい残して去ってった……
「いや、その……」
だが、彼女たちはそんな甲司くんの声を完全スルーして立ち去るのであった……
━━━━━━━━━━━━━━━
いや……何でお前らの持ち物を修繕せなならんねん!……と思ったとかw スキル上げにはなるからやりますけどね?……とも思ったとか(苦笑)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます