友達が陽キャ過ぎて嫌だ!

海風 廉

第1話 先生がとてつもなく優しいです!

 私の名前は白雪 早苗。《しらゆきさなえ》中学3年生。ぼっち。

だけど私は友達を作るのは得意だ。なぜこうなったのか。

私は中学受験をして日本の中で一番学力が高い人たちが集う石上中学校に通っている。他の人たちとも話が合うはずだ。過去の仲良かった友達はだれひとりもいないけれどね。

だけど。私は入学式の日に車に轢かれてしまった。そして入院することになった。全治2か月。そこまで学校に行ってはいけない。医者にはそう言われた。学校にはもうそのことを伝えた。

入院して一か月がたち、学校の担任の先生がお見舞いに来てくれた。担任の先生のお名前は神宮寺 会斗じんぐうじ かいと。別に学校でまた会うのだからわざわざあいさつしに来なくても大丈夫なのに。と思ったがこの先生なりのルールがあるんだろうな。と考え直した。先生は自己紹介をした後わざわざ年齢も教えてくれた。最初は若すぎてこの人高校生?ってめっちゃ思ったけど成人だった。まさかの30歳。顔がきれいだし30には見えない。アイドルになれると思う。30でこれはきれいすぎる。そう思った。先生は数学担当らしい。生徒を自己分析するのがとくいらしく

「数学が苦手だけど国語、英語は抜群にできるし、説明されたら一瞬で溶けるタイプ。理科と社会は教科によってバラバラ」だと分析された。読みどうりである。

先生は私に何個か質問をぶつけた後、それを丁寧な字でメモしていた。しかも、勉強に遅れてはいけないという思いがあるのか、先生お手製のプリントも持ってきて

「白雪はここが苦手な単元になると推測したからプリント作ってきた。」とプリントを渡してくれた。先生はそのあと、学習用タブレットの使い方と授業用動画の見方も教えてくれた。

そして「頑張れ」と一言だけ言って去っていった。

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