月、燃ゆ
津多 時ロウ
燈火
――柔らかい光の群れが、夜の川を流れていた。
この光が魂だと言うのなら、果たして彼はどこにいるのだろうか。
この光が心だと言うのなら、果たして私の心はどこにあるというのだろうか。
ゆらり、ゆらり。
それは或いは――
重く、大きな音が聞こえると、
ああ、そうだ。
彼は色鮮やかに燃え盛り、ただ印象だけを残して消えたのだ。
まるで、夏の夜の花火のように。
その花びらは、まだ、私の中で
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます