第16話 おまえの小説

そう、読みたくないのはお前の小説だー!


はい、すみません。


自分の小説は100回も読んで、その度に手直ししまくって少しでも面白くしようと頑張るのに、他人の小説はなかなか読めないんですよね。なんでですかね?愛着の問題でしょうかね?きっとみんなそうじゃないかと想像しています。


でも、そこからたどり着く結論が結局、自分が面白いと思って書いている小説、他人にとっては1/10の面白さ、なのです。評価が伸び悩むのはこれが大きいと思うんですよね。


こんなに小説が溢れかえっている中で、ちょっと面白い程度の小説はほとんど価値がないものになりつつあります。


書く方としては、精進して今より10倍面白い小説に仕上げないと意味がない。読む方としてはそれが出来ないなら消してほしい。それもいやなら埋もれてくれってことになる。


読んでもらえない小説を根気強く書き続けると、いつか誰かが読んでくれて急に人気大爆発!、、、ないですよね。せいぜい、時々誰かが読んでくれる程度でしょう。


その小説は面白くない。面白くないんです。タイトルのせい?タイトルからもう面白くないってことなんです。辛いけど分かりましょう。わたしも受け入れます。


ま、いいや。


では、今回もテーマに沿って読みたくない小説を一つ。

他人の小説を読んでいて、「あなたは私になにをさせたい、何を伝えたい」とずっと最後まで思って読んでるときあるんですよね。全く心を揺り動かされることがなく、坦々と続くストーリー。


感動はない。笑いもない。発見もない。伝えたいメッセージ性もない。そのまま進行だけしていくストーリー。最後にドカーンが来ると思ったらそのままハッピーエンドで終わる。「そこに愛はあるんか?」みたいなことを言いたくなる。そしてこの小説もきっと作者は面白いと思って書いている。


そう考えると、面白い小説の一つの例がこの逆で例えられそうだ。

感動がある。笑がある。発見がある。伝えたいメッセージ性がある。それが数ページおきにやってくる。こんな小説あったら凄いですよね。読者を感動させて泣かせられますか?なかなか難しいですよね。


10倍面白くするって、こういうことなのかもしれません。是非、読まれない小説に手を入れて、数ページおきに見せ場を作りましょう。

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