異創の葉
@chingo
第1話 おはよう、また明日、異世界だった?
8月8日
最近物忘れが酷いため日記を書こうと思う。
記念すべき1ページ目はこんな感じ
『今日は何もない素晴らしい一日だった』
これ書く必要性なくない?まじでなくない?
『内容をしっかり書いて寝ようと思う、最近学校の陽キャどもがクソうぜぇ、炎の魔法とか使えたらいいのにな…』うん…ペン持つの疲れた!ペンを握るくらいなら男性を象徴する刀を磨いた方が良かっな。
はぁ~時間無駄にした俺なんの為に日記を記そうと思ったんだっけ? いいや寝y……「おにいちゃぁーーーん!」
「……うるっさ。」こいつは俺の妹千紗。
性格は…うざい、元気がありすぎる体力モンスター
美少女、中学2年生だ
自分が同級生なら確実に惚れている。惚れて告白して振られて泣き寝入りする自信がある。
「…なんの用だよ」
「パンの容姿よ?」
眠すぎて声が低くなっていたのか
それとも妹の耳がおかしいのか
「お兄ちゃん、眠いとこ起こしちゃってごめんね?実はお兄ちゃんに相談したいことがあってさぁ…」
思春期女子中学生の悩みなんてお兄ちゃん答えれないよ
「相談したいこと?」
「うん…実はね最近変な声がするの ゴーグル翻訳を使っても分からない声なの…だから怖くて…」
「よく話してくれたな妹よお兄ちゃんに任せなさい」
何の対策も考えてないけどとりあえずこいつが安心できる言葉を言っとこ
「…ありがとうお兄ちゃん」
可愛い
「怖いなら小さい頃みたいに一緒に寝るか?」
「大丈夫!お休み!任せたよお兄ちゃん!」
妹は安心した顔で自室に戻った。
さぁて可愛い妹の為に頑張りますかね
妹を守るために思いついた策が三つある
①朝まで妹の部屋の扉の前で見張り
➁妹の部屋のベッドで一晩過ごす。疚しい気持ちなど一切ないからね!
③スマホの電話を一晩繋ぎ変な声を聞き次第突撃する。
③で行こう
--深夜--
スマホを繋いで3時間経った
変な声はまだ一度も聞いていない。
3時間も立つとベッドに横になるだけで寝そうになる。だからこうやって気を保とうとテレビゲームをしているのだ。妹の日常を取り戻すためなら命を削ってでも取り返す。
「ねっむ…アイス食べたい。」
妹を守る、アイスも食べたい…どうしよ
10分で戻ってこよう。
ピ〜ロ〜ピロピロピロピ
「いらっしゃいませー」
店に入って右奥にある缶コーラと左後ろにあるアイスを大量に買い物カゴに入れてレジに向かった
「缶コーラが一点とアイスが7点ですね~」
一応聞いてみるか
「店員さん、最近変な声を聞いたりしませんでしたか?」
「?聞いたこと無いです」
ふむ、妹がおかしいのか世界がおかしいのかもう分からんな
「あ、そうですか…ポイント払いで」
「ありがとうございましたー」
…俺絶対中二病だと思われたよな
…帰ろ
『…ゴソゴゾ』
繋いでイた電話から反応があった
カラン…コーラを落とした、アイスも落とした…
一瞬ビビったけど、怖くはない
おばけかもしれない、Gかもしれない
物が落ちたかもしれない、そうやって自分を落ち着かせ俺は急いで自宅に向かって走った
「くそぉ、運動しとけばよかった!!」
本当に運動しとけばよかったと心の底から思うほど自分の運動能力、身体能力の低さに絶望し、運動できる時間があったのにも関わらず運動をしなかった過去の怠惰な生活をしている自分に文句を言った
ピカァン!
は!?うそぉ!?あれ俺の家の方向?早く戻らないと何なやばそうな気がする。ピカァン!ピカァン!ピカァン!他の家も!?なんでだよ!?
早く戻らねぇとマジでやばい気がする!!
「鏡よ示せ、我が世界を、鏡よ繋げ我が世界と」
「ね~魔将様ぁ本当に連れていくのは女子供だけでいいのぉ?男10000人くらいさぁ奴隷として連れいこうよ〜♡」
「連れて行くつもりはない、不必要な存在だからな。それにお前は奴隷としてではなく自分の欲を満たすためだけに使いたいだけだろ?」
「バレちゃったかぁ~」
「……………」
妹は気絶している?寝ているのか?分からない。
とりあえず家に帰ったら、家にやばいやつがいた。恐怖心はあったがゆっくりと深呼吸して落ち着いた。魔将?と呼ばれている奴はさっき変な魔法?呪文?を使っていた侍で鎧からはたまに紺碧の湯気が発生していて日本刀を2本持っている。
もう一人は間違いないサキュバスだ
エロ漫画やコスプレイヤーさんとかでしか見たことなかったけど実在するなんて!!
気づかれたら男の身である俺は快楽の途中で死んでいるだろう。
どうしよう
「ねぇ~魔将様そろそろ私達の世界へ戻りましょう♡この世界もう少しで取り込まれちゃうんだから」
バァン!
「「!?」」
妹を連れて行かれる事が確定すると俺は勢いよく扉を開けて妹を取り返そうとしていた。
化け物どもは俺が勢いよく扉を開けたことで少しびっくりしてた!取り返せる。手を妹へと伸ばした瞬間
バチュン…!!!ブッシャァ…スーーーーボドッ
「…ゆえ?」
嫌だ。痛い。解りたくい。やめてくれら。理解したくもない。思考を止めたい。冷たイ。あタタかい。クルジイ。
複数の感情があって気持ち悪かった
腕が切られて痛かった
妹が連れて行かれる事に対する怒り
変な奴らへの恐怖
なにより死を覚悟したことが一番怖かった
「魔将様ぁ、キレーにきれたね!」
「指刀死法1指はお前も覚えておくと良い」
「はぁ~い♡」
さてこの人間何故、我らの気配網を掻い潜ってこれた?何故我々は気づかなかった?
魔将に出てきたのは人間に対する興味だった。
「人間、名は?」
ベチャ…人間は血が出続ける腕を抑えながら
恐怖で震える口を一生懸命動かした
「千羽 つ、剣です…」
「剣か、剣よ妹を返してやろう」
魔将から出てきた言葉はサキュバスにとって意外なものだった。そして剣には返してもらえる嬉しさと、いきなり妹を返してくれる気になった魔将への怪しさでまた感情がごちゃごちゃになっていた。
「魔将様…初めてじゃない?命令に背くの」
「そうだな。…剣よ妹を返してやるただし条件がある」魔将は条件を出してきた妹を返してもらえるのならなんだってやる。そんな気でいる
「1つ目は魔王軍に、我らの世界に妹と共に来い。この世界は、この地球と言う星は我らの世界グレイスタートの栄養となることで、役目を終える。2つ目は腕を魔王軍が妹と剣に手を出さないことを誓おう3つ目は腕を完璧に治療することを約束する4つ目は見てて飽きない人間になること。この4つが条件だ。どうだ?呑むか?」剣は条件を呑み魔王軍に入ることを決意し宣言した
「魔王軍に、魔将様の条件を呑み、魔将様に誓います。」魔将は嬉しそうにし、サキュバスは相棒の事が少し心配になっていた。
「さぁ、行くぞグレイスタートへ」
「レッツゴー!♡」
「…良かった」
鏡で移動中〜
「すごいですね、この白い線の中にいる間は宇宙空間にいても息ができるんですよね?魔法?ってすごいですね」白い線の中はすごいスピードで進んでいる
恐る恐る剣は聞いてみた。まだ完璧に信頼や信用はしていない。
「ふふ!宇宙って言ってもここもただの通過点でしか無いのよ!サービスエリアもないし!宇宙の果てを通ってその先の果ての果てを通って私達の世界につくのよ♡魔法っていってもこれを使えるのはたった数人しかいないんだけど♡あ、私はね〜姿、形、物を、別の物に変える魔法が得意なの♡」驚いた宇宙の果てを超えたその先があるなんて。その果の果でも息は出来ないのだろうか?まぁ、今度聞いてみよ
「剣よ、考え事もいいがその前にグレイスタートについたらまず魔王様との面会だからな!!心の準備をしておけ!」魔王様…どんな魔族なのかなぁ
「果の果てを超えるわよ!!♡」
シュゥィィィィィン
白い線が加速する。景色を見てもモザイクがかかっていた。妹はまだ起きない催眠魔法でもかけられているのだろうか?
「着いたぞ」
着いた、降りよう。緊張してきた心臓がバクバクする。美少女の妹をおんぶしているからかな?
「ご光車ありがとうございます。」
ああ_______ここがグレイスタート
目に映るのは高さ100mの滝!
虹が4つある空を 翔けるドラゴン!
活気溢れる貿易街!! 美味そうな匂いが鼻でわかるでかい肉! 海には魚と泳ぎ歌う人魚達!!_____ここが異界!!___グレイスタート!!!
あとがき
初めて小説書いてみました
ストーリーしっかり考えて終わらせます!
サキュバスと魔将の名前はそのうちわかります!
妹の名前は次のお話で!
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