小取箱

天を仰がずとも神はいる

地べたを下さずとも下はいる

凡ては24インチの子取箱コトリバコの中で


探すも子取箱 殺すも子取箱

願うも子取箱 呪うも子取箱


思えばそれは小さな箱庭

思えばそれは大きな仲人


考える間もなく押し寄せる大波に

涙する暇などないのです

笑う暇どないのです


だって泣いてしまったら気づかれてしまうから

私が時代遅れだと、ノロマだと

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