第4話 展覧会

幾千の世界を見に行きました

 玉石混交、悲喜交々の世界です。


だけども私に似た世界はなくて、嗚呼哀しや

 だけども私と離れた世界もなくて、嗚呼嬉しや


哀れな誇らしき偉人等が集まって

 描き奏でるは同じ筈の世界


確かに此の世にある筈なのに

 だぁれも気に留めちゃくれない


折角産まれ出たというのに

 折角這いずり回ったというのに


幾千の孤独を見に行きました

 幾千の優しさを見に行きました


凡てを見たとは言えまいて

 だってまだまだ此の世は広すぎる

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