第7話
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◇ 診察(初めての出会い)
「先生から、前回受けていただいた検査結果のお話がありますのでどうぞ
お入りください」と待合スペースに座って待っていた私の元へ、
やさしそうな看護師が声を掛けに来た。
私は促されるまま静かに部屋に入り椅子に腰掛けた。
「こんにちは。宜しくお願いします」
コンピューター画面に視線を向けている先生の横顔に向かって挨拶をした。
「古家さん、残念ながら現状では脚の完治は見込めません。
このような説明自体もおかしなことにはなるのですが。
・・というのも、様々な検査をして出たデーターを見るとですね、
見た目に反してどこも異常なしと出てるんです。
・・ということは、病理が不明、もしくは無し、であるため、治療の
しようがないということになります」
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