イジメと家族

青甘(あおあま)

第1話 発覚



 お前の妹に俺の妹がいじめられている

 ゲームで爆死でもしたかのような軽いノリで告げられた



 え、、何を言ってるんだ。

 友人の言葉が呑み込めない





「そ…それは本当なのか」

「ああ、俺も最近知ってな。一応伝えとこうと思って」

 何事もないように彼は伝える

 本当は腹が立っているのではないだろうか

「なんとかするよ・・・・ほんとうにごめん」

 謝って済むことじゃないのはわかっているが今はそれしかできない。クソ!

「たしかに何とかしてもらいたいがそれと俺たちの関係が壊れるわけじゃないだろ」

「そうだな…」

 僕には友人の言葉が本心なのかわからなかった

 でも、何とかしないといけないことぐらいはわかる







 妹と話すのはいつぶりだろう

 あまり話してなかったな。まさか久しぶりの会話がこんな内容になるとは思わなかったが、、、

「分かった、何とかしてみるよ」

「…ありがとな」

 僕たちはそれぞれ別れて帰る







「あのさ」

「なに?私忙しいんだけど。」

 興味がないようにずっとスマホから目を離さない

 少しも僕とは話したくないんだろう



「学校でいじめとかしてないだろうな」

 少しずつ聞いていくつもりが口から出てしまった。こうなったらこのまま勢いで聞くしかない

「どうなんだよ」

もう一度聞くと一瞬驚いたような顔をしたがいつもの顔に戻る



何を考えているのか僕にはわからない



***

初めまして青甘(あおあま)です

この作品は三話完結予定です

短い作品ですが、【いじめ】をテーマにしています



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