「アナタは、なんにもできないから」
塚本ハリ
プロローグ
――聞いたわよぁ~、娘さんのこと。合格おめでとう! 凄いわね、県立なんて! あなたも鼻が高いでしょ?
――そんなぁ、まぐれまぐれ、たまたまよぉ。だって、本当にウチの子ときたら、なぁ~んにもできないんだからぁ……
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