第2話「平原の出会い」
「ジルベッド、これあげるわ。持ってみて」
ジルベッドが世界について簡単に学んだ次の日。
ジェノバはジルベッドに一本の長剣を差し出した。
赤い宝石の装飾が柄に施されている。青色の鞘に納められたその剣は、持ち主が鞘からその身を抜き放つのを待っている。
「これは?」
「あなたの剣よ。ゴブリンの剣なんて切れ味はたかが知れているし、しっかり自分の剣を持つべきだと思って私が用意したの」
ジルベッドが剣を抜くと鋼色の刀身がジルベッドの姿を映し出した。灰色の瞳と目が合った。
「どうかしら、握ってみて変なところとかない?」
言われてジルベッドは数回剣を振ってみる。とても手になじみ、最初に使ったゴブリンの剣よりも数段軽く、振りやすかった。
「うん。いい感じ」
「それならよかったわ。それからこれ、身を守ることも大切よ?」
そういってジェノバが渡してきたのは盾だった。円形で内側に手が固定できる木製の盾、所謂ラウンドシールドだ。
「こっちは市販品で申し訳ないけれどね。あなたには不要かしら」
「ううん。ありがとう」
ジルベッドは剣を鞘にしまい、盾を背中に背負った。ジェノバはテントを畳み、火の後始末をする。荷物はさほど大きくない。
「さぁ、出発しましょう!」
「おー」
こうして二人はキャンプ地を後にした。林を越えて見えてきたのは、どこまでも広がって見える草原だった。ここから、二人の旅が始まるのである。
草原からラキアルク王国へと続く街道は砂利で舗装されていた。看板も立てられており、旅人や冒険者がここで道に迷うことはまずないと言っていいだろう。
2人は道沿いに進んでいく。草原を吹き抜ける風が、二人の髪をそよがせた。
「この道の先に城があるの?」
「ええ。ラキアルク城はこの道を進んだ先にあるわ。3日もあればつくんじゃないかしら。その間はゆっくり旅を楽しみましょう」
「またアユが食べたい」
「川があればね。でもほかにもおいしいものはたくさんあるわよ? 焼いた肉とか。それに城下町に行けば店もあるしね。ご馳走してあげる」
「それはとてもうれしい」
2人は取り留めもない話をしながら草原を歩いていく。
と、向かいから誰かが走ってくるのが見えた。
「うん? 何かしら?」
ジェノバが杖を持ちながら言う。ジルベッドも念のため剣を抜く。
「はぁ、はぁ…! あ、あんたら冒険者か!?」
やってきたのは人間の男性だった。布製の服や皮でつくられたブーツを見て、ジルベッドはラキアルク港で見た女性を思い出した。
「まぁそうね。どうしたのかしら?」
ジェノバが問いかけると、男は息も絶え絶えと言った様子で自分が来た方向を指さした。
「お、オレの辻馬車が蛮族に襲われて‥今一緒に乗っていたエルフの嬢ちゃんが蛮族と戦ってくれてるんだ!! その間にオレに逃げろって…オレここまで必死に走ってきて…!」
慌てて喋っているためか、たどたどしい口調ではあったが、何が起こったのかは大体理解できた。ジルベッドは剣を鞘に戻し、男に問いかける。
「あっち?」
「そ、そうだ。た、頼むからあの嬢ちゃんを…」
「わかった、助ける」
そういってジルベッドは草原のあぜ道を疾駆していく。後ろからジェノバの呼び止める声が聞こえたような気がしたが、気にも留めなかった。
時は遡ること数十分前。
一台の辻馬車が草原を走っていた。
その歩みはゆっくりとしたもので、心地よい揺れが眠気を誘う。
うつらうつらと下がる頭を何とか持ち直し、緑色の装束に金髪のエルフの少女は手元の本に目を通しながら御者に声をかけた。
「申し訳ありません。わざわざ乗せていただいてしまって」
「気にしないでくれよ。どっちみちオレもラキアルク城下町へ用事があったんだ。旅は道連れってね」
「ありがとうございます。それで、あと距離はどのくらいなのでしょうか?」
「もう一日ってとこかな。徒歩だったらもう少しかかるだろうが、道が国の事業で舗装されているから、馬車で移動するのが一番さ」
そういいながら、ふと御者は思い出したようにエルフの少女に話しかけた。
「そういえば、名前を聞いてなかったな。オレはカイマン。お嬢ちゃんはなんて名前なんだい?」
エルフの少女は本をぱたりと閉じ、返事をした。
「サーシャ。『サーシャ・ローレイン・ラ・カランファリア』と申します」
(カイマン様はうまく逃げたでしょうか…)
横転した馬車のそばで弓を構えながらサーシャは蛮族を牽制する。
目の前に迫るのは槍を構えた『ボルグ』という蛮族が4体。青みがかった肌に白い体毛のこの獰猛な蛮族は金属製の槍を振り回しながらサーシャに迫る。サーシャの背後には槍の傷を受け倒れこんでいる一頭の馬がいた。
「大丈夫です。これ以上あなたに怪我は負わせません」
ボルグは最初の一撃で馬を狙った。足を刺された馬は馬車を巻き込んで横転し、サーシャとカイマンは外へと投げ出された。なんとか包囲される前にカイマンを逃がしたまでは良かったが、サーシャまで逃げる暇はさすがに与えてはくれなかった。
サーシャは弓を引き絞り、ボルグの頭部に向けて放つ。放たれた矢は正確に脳天に突き刺さり、1体のボルグが地に倒れ伏した。それでも、まだあと3体。
サーシャは新たな矢を弓につがえる。
ボルグたちは槍を手に雄たけびを上げる。
ボルグは生粋の戦闘狂だ。仲間が倒れても、ケガを負っても決して戦うのを辞めない。
全く下がる気配のない戦意にサーシャは心中で歯噛みする。
(これだから蛮族はッ…!)
前方から一体のボルグが槍を構えてサーシャに接敵した。
間合いをはかり、弓を引き絞る。と左方向からもう一体ボルグが槍を構えて接近してきた。
(くッ、まずはこちらから!!)
サーシャはより接近してきたボルグの胴体を狙い、矢を放つ。正確無比なコントロールで放たれた矢はボルグの胸に突き刺さった。心臓を射抜かれたボルグは、ゆっくりとその場に倒れこむ。が、もう一体のボルグがその隙を狙い、槍を振りかぶった。
サーシャは矢をさらにつがえようとしたが———
(だめ、間に合いません!?)
ボルグの槍が、サーシャの喉元を捕えた。
次の瞬間だった。
切断されたボルグの腕と槍が宙に舞った。
絶叫するボルグ。いつの間にかサーシャの目の前には一人の戦士が立っていた。
黒い髪をなびかせ、赤と灰色の装束を身にまとい、右腕を包帯で隠したその女性は、振り下ろした剣に付着した血液を払いながら言った。
「間に合った」
ジルベッドは剣を構えながら敵を見つめる。目の前にはボルグ二体。
(…やっぱり、名前が分かる)
ゴブリンの時もそうだった。会ったことがないはずなのに自然と頭の中に名前が浮かび上がる。けれど今はその理由を考えている暇はなさそうだった。
ボルグが槍を振りかざし、接敵してくる。日光を反射して鉛色に輝く槍が突き放たれる。
命を狙うその凶器に対し、ジルベッドがとった行動は、盾を構えることだった。
ガンッ、と盾に槍が触れた瞬間、ジルベッドは盾を持った腕を思い切り振り上げた。
ボルグの槍が上段に振りあがる。左腕のしびれを無視しながらジルベッドは体を回転させ剣を振り上げる。ボルグの体が右袈裟切りになり、紫色の血が噴き出した。
目の前のボルグが仰向けに倒れる。その背後から、もう一体のボルグが跳躍してとびかかってきた。仲間の屍を目隠しに奇襲を仕掛けたのだ。
するどい槍の切っ先が大振りの攻撃を行った後、むき出しの隙を見せるジルベッドへと迫る。
「私のことを忘れてはいませんか!? 蛮族ッ!!」
ジルベッドの耳元で風を切る音がした。放たれた弓矢がボルグの右目を貫いた。ドス、と何かがつぶれるような音と共にボルグの絶叫がこだました。
耐性を崩し、地面に落下するボルグ。顔を押さえてのたうち回る。
ジルベッドは接近し、ボルグの首を長剣で刎ねた。首が転がり、残った胴体はピクピクと痙攣した後動かなくなった。
こうして、ジルベッドの二度目の実戦は終わりを告げた。
「助かりました。ありがとうございます。私、サーシャ・ローレイン・ラ・カランファリアと申します」
ジルベッドに向かってエルフの少女、サーシャは頭を下げて礼をし、自己紹介をした。
「長いね」
「エルフに会うのは初めてですか? 私たちはほかの種族の皆さまと比べて長い名前を付けるのです」
ほほ笑みながらサーシャは続ける。
「失礼ですが、あなたのお名前は?」
「ジルベッド」
「ジルベッド様ですね。危ないところを本当にありがとうございました」
「さま? 私の名前はジルベッド、ジルベッドサマじゃないよ」
「え?ええと…?」
無表情で首をかしげるジルベッドにサーシャは困ったような笑みを浮かべた。
と、平原の向こうから声が聞こえてきた。
「おーい、ジルベッド! 無事?一人で行かないで頂戴」
「エルフの嬢ちゃん!無事かぁ!?」
やってきたのは青い装束の魔法使いと壮年の男性だった。
「あ、ジェノバ」
「カイマン様!ご無事で!」
2人はそれぞれの連れに声を飛ばす。
「サーシャちゃん、良かった、無事だったか!」
「ええ。ジルベッド…様のおかげです」
「? だから、私はジルベッド。ジルベッドサマじゃ…」
「ジルベッド。『様』って言うのは敬称よ。この子はあなたに敬意を払っているの。あ、私はジェノバね」
「ケイイ? よくわからないけど、私はジルベッドだから、ジルベッドでいい」
「は、はぁ。では私のことも、サーシャとお呼びください。親しいものはそう呼びます」
サーシャは不思議そうにジルベッドを見つめる。独特なリズムの人物だ、というのが第一印象だ。
「ああ、オレの馬車が。オレの馬が…すまねぇ、痛かったろ」
カイマンはケガをした馬のそばに寄る。馬の脚からは血が流れ、黒い体毛を血で濡らしていた。
「カイマン様。馬車は難しいですが馬の方は何とかなると思います。私に診せてはもらえませんか?」
「ほんとか、サーシャちゃん!?」
「ええ。すこし、失礼します」
そういってサーシャは馬のそばに跪いた。両手を傷口にかざし、詠唱を始める。
「おおいなるラクシアの神々よ、かの者の傷を癒したまえ。『キュア・ウーンズ』」
サーシャの両手から緑色の光があふれる。降り注いだ光が、徐々にではあるが馬の傷を癒していく。
「これは…魔法?」
はじめて見る攻撃以外の魔法をジルベッドはまじまじと見つめた。
「神聖魔法を見るのは初めてですか?これは癒しの魔法です。ジルベッドはケガなどしていませんか?この後治療して差し上げますよ?」
「ううん。どこもケガしてない。ありがとう、サーシャ」
「? そうですか?あ、でもよかったらその右腕の包帯の下を治しましょうか? 大けがのように思えるのですが」
「? けがはしてない。これはジェノバがつけた。外しちゃダメだって」
「え? あ、はぁ‥‥」
ジルベッドの言葉にサーシャは不思議そうな顔をしたが、すぐに馬の治療に専念した。
馬の治療は完了したものの、まだ元のように走るのは厳しいとのことだった。
「思ったより傷が深いようです。町に行ってライダーギルドで治療を受けさせてもらうのがいいかもしれません」
「ありがとう、サーシャちゃん。済まねぇな、送るって約束したのに」
「気にしないでください、カイマン様。蛮族どもが悪いのですから。それに歩きの旅もよいではありませんか。私が責任をもって、ラキアルク城下町まで御送りいたしますよ」
「はは、これじゃああべこべだな」
カイマンは力なく笑う。サーシャはジルベッドとジェノバを振り返る。
「ところでジルベッドとジェノバ様はどちらに向かわれるのですか?」
「私たちもラキアルクへ向かうところなのよ。そうだ、良かったら一緒に行きましょうか?護衛は多いほうがいいでしょう?」
ジェノバの言葉にサーシャは困ったように眉根を下げた。
「そうしていただけると助かりますが…ご迷惑ではないですか?」
「ううん。迷惑じゃない。たぶん」
ジルベッドはそういい、ジェノバも笑いながら首を振る。
「気にしないで、サーシャ。それにカイマンさんも。どっちみち向かう方向は一緒なんだから」
「すまねぇなぁ、皆さん。迷惑かけちまって」
カイマンが申し訳なさげに頭を掻く。馬もそんな空気を察したのか、「ヒヒヒン」と力なくいなないた。
「重ねて言うけれど、気にしないで。ジルベッドは実戦経験が少ないし、守る戦いはいい経験になると思う。修行に利用させてもらうってだけよ」
「そうなの? 利用するのはよくない」
「ジルベッド、これはなんていうか、気を利かせて言っているのよ」
「そうなんだ」
ジェノバとジルベッドの抜けたやり取り。それを聞いてサーシャが驚いたように声をあげた。
「実戦経験が少ない? 先ほどの戦いは何度目の実戦なのですか、ジルベッド?」
「二回目」
「二回目!? あの動きで、ですか!?どこかの流派で修業を積んだ、とかです?」
サーシャから見て、ジルベッドは経験豊かな戦士に見えた。的確に手持ちの装備を生かし、戦闘に対する下手な緊張感も持ち合わせていない。少なくとも、サーシャよりもずっと戦闘慣れしているように思えたのだ。
するとジルベッドは無表情で言葉をつづけた。
「私にはジェノバに拾われる前の記憶がない。だから、詳しいことはわからない」
「あ…それは、不躾な質問をしてしまいました。ごめんなさい、ジルベッド」
「? どうして謝るの?」
ジルベッドは不思議そうに尋ねる。それを見たジェノバが助け舟を出した。
「サーシャ。ジルベッドも気にしていないみたいだから、大丈夫。それより、そろそろ出発しましょう。また蛮族が出ないとも限らないし」
それを聞いてカイマンが顔を青くした。
「そりゃいけねぇ。馬を急がせるわけにはいかねぇがこの場は離れた方がいいだろうな」
そういってカイマンは持ち運べるだけの荷物をまとめ始めた。
ロープで荷物を自分の背中に括り付ける。人間にしては背丈の高い彼でも、大荷物は堪えるのかふらふらとよろめいている。
「大丈夫? 支える」
そういってジルベッドがカイマンに近づき、後ろから荷物を支える。
「ああ、悪いな、ジルベッドちゃん」
「? 私、ジルベッド。ジルベッド・チャンじゃない」
「お? おう」
ちぐはぐなやり取りをしながら二人は進んでいく。サーシャとジェノバもそれを追う形で共に平原を進んでいくのだった。
「ここ最近、ボルグがこの近辺に大量発生しているらしい」
その日の夜。平原にテントを張り、簡単な焚火を起こして火を囲んでいると、カイマンがそのような話をしてきた。
「大量発生? こんな平原に、ボルグが?」
ジェノバの問いに、カイマンは神妙な顔でうなずく。
「実は私もラキアルクの冒険者ギルドが発行した依頼書を見て城下町に向かう予定だったのです。ボルグに対する対抗手段として冒険者を募ると…」
サーシャが付け加えるようにそう言った。
「? ボルグが平原にいるのは、変なの?」
ジルベッドはそう尋ねて、尋ねた後、自分の言動を不思議に思った。蛮族の名前はわかるのに、生態や動向については全くと言っていいほどわからなかった。この知識の偏りは何だろう。
「ボルグって言うのはね、ジルベッド。本来は洞窟や山、森に生きる蛮族なの。こんな人の手が入った平原にはふつう出てこないわね」
「でもさっきは居た」
「そう。だから不自然なのよ。国もそう思って、サーシャのような冒険者に依頼書を出して回っているのでしょうね」
と、そこまで言ったところで、ぐぅ、と腹の虫のなる音がした。音の出所は、ジルベッドだ。それを聞いて、サーシャがふふ、と笑った。
「おなかがすきましたね、ジルベッド。よかったらなにか作りましょうか? 私、料理は得意なんです。たくさん本で読んで勉強しましたから」
「うれしい。お願い」
「そうね、ご相伴にあずかろうかしら」
「たのんだぜ、サーシャちゃん」
三者が賛同の意を示し、サーシャは嬉しそうに調理道具を取り出す。これはカイマンの者だが、彼も快く貸してくれるようだ。
三人は楽しみに待っていた。
時々、鍋の方向から、ボンッ! とか、ドゴンッ!とか謎の異音が聞こえてきてジェノバとカイマンは非常に不安な気持ちになったが、ジルベッドは嬉しそうに待っていた。
「お待たせしました! どうぞ!!」
そして数十分後。サーシャが持ってきたのは白い米に茶色いルゥが乗った食べ物。
「あら、カレーライスじゃない」
「カレーライス?」
まともな料理が出てきたことに不安そうな表情から一転、嬉しそうに破顔するジェノバにジルベッドは不思議そうな顔をした。
「スパイスの入ったルゥを溶かして、野菜や肉と一緒に煮込む料理よ。米と一緒に食べるの。辛いけどおいしいわよ」
「楽しみ」
サーシャは全員にスプーンを渡し、配膳を済ませる。ジルベッドは簡単にジェノバからスプーンの使い方を習ったあと、わくわくといった様子で(といっても無表情だが)目の前のカレーライスを見つめていた。
「さぁ、お召し上がりください」
サーシャはそういってニコニコと笑顔を振りまいた。
「じゃあジルベッドも待ちきれないみたいだし、いただきましょうか」
「ああ。ありがとう、サーシャちゃん」
いただきます。
その声を皮切りに、三人は一斉にカレーライスを口に運んだ。
瞬間、三人の口の中が爆発した。
細かな味など知るか、と言わんばかりの刺激、刺激、刺激。シャキシャキと歯ごたえの良い音を醸し出す野菜たち。そして火の通っていないじゅくじゅくの生肉。本来なら発生しないはずの臭みが鼻を突き、さらに一丁前にスパイスが主張してきて辛さですべてが一瞬にして上書きされる。
「ッ、ガハァ!!」
「ゲホッ!!」
ジェノバとカイマンがその場に崩れ落ちた。ぴくぴくと痙攣する様は、昼間のボルグの亡骸を思い起こさせた。
「ええッ!? ふたりともどうしたんですか!?」
大慌てでサーシャが二人に駆け寄る。何が原因かさっぱりわからない。とりあえず神聖魔法を…!
慌てるサーシャをしり目に、もぐもぐと口を動かしていたジルベッドが、ポツリとつぶやいた。
「‥‥アユの方がおいしい」
オマケ
サーシャ
「よかった! 神聖魔法が間に合ったようです!」
ジェノバ
「死ぬかと思った…私、死にそうになったの本当に久しぶり…!」
ジルベッド
「もぐもぐ」
サーシャ
「いったい何が…蛮族の魔法!?」
ジェノバ
「本気で言ってるの!?」
サーシャ
「はい?」
ジルベッド
「もぐもぐ」
ジェノバ
「…サーシャ、一応きくけど、このカレーに変なもの入れていない?」
サーシャ
「え? スパイス3瓶ぐらいしかアレンジは加えてませんけど」
ジェノバ
「…サーシャ、台所に立つの禁止」
サーシャ
「!?」
ジルベッド
「…やっぱり、アユの方がおいしい」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます