第2話
敵対組織の後継の娘がその学校にいるということで、自分に白羽の矢が立った。
学校に通う年齢ではあるが、ややあって警察として飛び回っている。歳半ばの
警察は終わっていた。正義はない。あるのは金と出世と、敵対組織への異様な排除意識のみ。この3つが煮凝って、どうしようもない。かといってこれを壊すと後が面倒なので、各管区ごとに適当な賄賂で黙らせている。そういう、まるで子供の純真さのような平和のなかにいた。大人が土足で蹴りつければ消え去るほど脆い。平和ではなく弱点と言い換えてもいいぐらい。
敵対組織の義賊の娘。
盗賊の娘らしく、立ち入り禁止区域の屋上にのさばっている。
何か、欲しそうな目。警察で盗賊を相手にしていると、そういうのが、分かってしまう。
やむなく焼きそばパンを犠牲にした。さらば俺の昼飯。
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