第131話 妙案

 徹は、愛子が恐ろしくも思えた。


 あんなに素朴で純粋だった愛子

は、今はいない。


 徹は、部屋を出て、居間に向かう。




 愛子が、実家に帰らないと言い張っていると両親に伝えた…


 父親は、昨日同様

「仕方ない…」と言うと店に出た。



 母親は、ある妙案を提案する。

 下剤が失敗してから、ずっと考えていたことだった。この提案に姉も加わわる。


 母も姉も徹の嫁には

 麗子さんが相応しいと考えていたから、愛子には実家に帰って欲しい。

 そもそも、石川県に呼んだのは

愛子の腹の子を始末するためだったのだ。

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