KAC20246 「トリあえず」本の真相が、えぐい!異世界予言書の力は、本物だった!

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 「トリあえず」という名の予言書、不死鳥伝説。ああ、だから、カタカナだったんだなー。

 「トリあえず」な、エンドレス(終わりのない)ストーリー。

(はじめ)

異世界にあこがれすぎた男の、悲劇。

謎の爆発をして死ぬ妄想をしてしまい、ストレス発散。

ネットオークションで、「トリあえず」という名の本を手に入れた。

こう書いてある。

「これは、異世界の予言書である。幸せのトリに会え!人生は、爆発だ!」

何の、こっちゃ。

「けど、面白そうだ…」

思わずつぶやく、男。

と、どこからか声がした。

「良し。トリあえず書に合意し契約したとする」

聞いた男は、びっくり。

一旦つむった目を開けたら、様子がちがいすぎていた。

「え?」

本当に、異世界にきた?

 「グオオ…!」

 巨人のミノタウルスやゴーレムが、動き回る。

 空では、ドラゴンが飛び回る。

 海では、 3つ目のダイオウイカなどの深海生物が、人間の命をねらっているだろう。

 地中生物も、ヤバそう。

 「あ…!」

 ドラゴンとはちがう金色の何かも、飛んでいた。

「金のタカ?それか、ワシ?」

 ドキドキ。

「トリあえず予言書」がいうトリとは、あの鳥なのか?

異世界は、複雑。

こう思っている人が、いると思う。

 「日本は、いやだ!異世界にいきたい!異世界でなら、幸せになれる鳥が見つかる気がする!」

 そんなの、甘えだよ。

すると…。

「やった!」

ついに、飛んでいた金色鳥が、地上に降りてきた。

「バササササ…!」

そこで男は、腰を抜かす。

 鳥の体長は、30メートルはあったんだから。

「タカかワシが、飛んでいるのか?」

それ、甘かったね。

鳥って、空を飛んでいるときは大きく見えないんだよなー。

「鳥よ!トリあえず、とりあえず、幸せをくれ!」

言ったら、こう返された。

「…あのさ、僕、鳥じゃなくて爆弾なんで」

「 ふざけんなよ、バカ鳥」

「何だと!過保護世代!」

「トリあえず鳥に会えずにさようなら」

思わず、俳句をよむ男。

そこで、ある真相に気が付く。

「…俺は、×トリ世代の男子。そうか!本当のトリって!」

はい、大爆発ー!


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