幸せの異世界鳥を見つけたら、どんでん返し。 「予言書」の力は、幸せ爆発(たぶん)!

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 異世界で幸せの鳥を見つけたら、実はこうだった!異世界は、終わりのない世界、エンドレスストーリーなんですね…

ゆるいな~。

 幸せに異世界転生を果たした男の、ゆる物語。

「知っているか?」

「何を?」

「異世界は、どこまでも続いているっていうことをさ…」

「深いんだろう?」

「まあな」

「終わりのない旅、なのか?」

「ああ。エンドレス(終わりのない)ストーリーなんだよな」

「いきたいなあ、異世界…」

「そこには、幸せの異世界鳥が待っているという」

「え、そうなの?」

「らしい」

「ますます、異世界に転生してみて良かったな」

鳥のように空を舞う妄想をしながら、異世界ネットオークションで「世界を越えて空を舞う鳥の予言」という名の本を入手。

本には、こう書いてあった。

「これは、異世界の鳥予言書である。幸せの鳥に会え!人生は、終わりのない爆発だ!」

何の、こっちゃ。

とりあえず旅をはじめた男には、いくつもの困難がつきまとう。

「グオオ…!」

 巨人のミノタウルスやゴーレムが、動き回る。

「グギャ~!」

 空では、ドラゴンが飛び回る。

 いくつもの、謎の雄たけび。

 さすがは、異世界。

 海では、 3つ目ダイオウイカなどの深海生物が、人の命をねらっているだろう。

 地中生物も、ヤバそう。

 「あ…!」

 ドラゴンとはちがう金色の何かも、飛んでいた。

「金のタカ?ワシか?」

 ドキドキ。

ドキドキ。

「まさか…。幸せ鳥って、あの鳥のことなのか?」

そうして、空を優雅に舞うその鳥を眺めていると…。

「やった!」

 ついに、その金色鳥が地上に降りてきた。

「バササササ…!」

そこで男は、腰を抜かす。

「何だと~!」

鳥の体長は、30メートルはあった。

ま、さ、か。

どんでん返し!

 はじめは、こう思っていたが…。

「タカかワシが、飛んでいるのか?」

それ、甘かったね。

 鳥って、空を飛んでいるときは大きく見えないんだよ。

「鳥よ!とりあえず、幸せをくれ!」

言ったら、こう返された。

「…あのさ、僕、本当は鳥じゃないんで」

「はあ? ふざけんなよ、バカ鳥」

「何だと!」

どんでん返しは、続く。

「そうだ。そこの人間?」

「何だよ、鳥め!」

「…僕、幸せの鳥爆弾なんだよね」

大爆発ー!

鳥が一言。

「じゃ、幸せに生まれ変わってくれ」

そうして男は、幸せに(?)異世界転生。

この話のはじめに戻ることに。

予言の通り、爆弾エンドレスになりました♪





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