機密の花園 ~スパイス・ハート~

からあげホイホイ

プロローグ 暖かい庭と冷たい陰

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 一一一一一一一一一一一タタタタッかあさまぁーーーどこ〜〜?母様〜?あ!いたぁ!タタタッ

「ねぇねぇお母様みて!また先生が褒めてくれたの!」


 小さくてきれいな子供が顔を輝かせながら庭でお茶をしている母めがけて駆けてゆく。


「あらまぁ、それは良かったわねレム!でも危ないからあまり勢いよく走ってはダメよ?」

「…はぁーい!」

「……約束よ?」

「わかりました。母様!」

「よろしい。それで、何を誉められたの?」

「えーとねー!母様の絵を描いていたんだけど〜」


 仲の良い親子の会話が美しい花園に響き渡る。側に控えているメイドや執事達も微笑ましそうに二人を見守っていた。

 暖かい庭に一人いや一匹、不穏な影が迫っているとは知りもせずに…………
















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