　冷やし中華が食べたい。

　わたしは食べ頃の夏は食べようと思わないのに、秋から冬に食べたくなる。

　どうして冷やし中華は冷やし中華と言うんだろうかと子どもの頃は真剣に考えていた。

　冷たいラーメンの料理なんだから、冷やし麺で良いだろうと思っていた。

　でも、それじゃあわたしが大好きな冷麺と同じ名前になってしまうと頭を悩ませていた。

　冷やし中華は“茹でた中華麺を冷水でしめるなどして冷やしたものを使った麺料理”と知り、ちゃんと理にかなった料理名なんだなと納得した。

　秋頃に食べるために冷やし中華を買い溜めしたくても、賞味期限が秋より短いことが多くてわたしが食べたいと思う頃に賞味期限切れになってしまう。

　冷凍食品で冷やし中華ないかなぁと探したら発見したので買って食べてみた。

　自然解凍じゃなくて、レンジでチンして食べるタイプの冷やし中華で、とっても美味しかった。

（これなら冷凍庫に保存してれば、冬も食べられるじゃん！）

　と、ひらめいて買溜めしようとしたら、母に「冷凍焼けするから駄目」と拒否されてしまった。

　食い下がったけど、「毎回冷凍焼けしたアイスを食べてお腹痛くするの誰よ？」と言われ引き下がるしかなかった。

　強い胃が欲しい。

　今日か明日の晩御飯に、取っておいたラスト１個の冷凍冷やし中華を食べる予定。

　楽しみだ。

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