第13話 少し大変な2日目の話

林間学校が始まってからもう既に1日がたった


1日目の最初の自由時間にエントランスでスタンバっていたのだか…そこに現れたのはハルだった


できれば東城さんと話がしたかったからトランプをしたがる梅原を無視し部屋を抜け出したというのに


なんともついていない


ハルもハルだ


どういうテンションしてるんだアイツは

開口一番


「こんにちわ!なんか…新鮮だね!私!すっごく楽しみにしてたんだ!」


いや正直かわいかったけど

あんな笑顔向けられたら男なんて勘違いするぞ

しかも顔もなんか赤かったし…

小学生かよアイツは


そんなこんなで1日目は流れるように過ぎていき、今は問題の2日目


登山&カレー作りの時間だ


登山は班ずつに別れて進んでいき、決まったルートをひたすらに歩き続ける


ゴールにはキャンプ場があり、そこでカレーを作り、食べ、そして下山をする


そういった流れとなっている



メインとしてはカレー作りになるのだが


登山だって気を抜けない


もし


あって欲しくはないが


東城さんが足を捻ったりして


もし


俺がおぶるなんてことになれば



完璧な計画だ



制汗剤ふっておこう



なんて馬鹿みたいな計画を立てていると、

全体の指揮をしていた須藤先生がこちらを向き

「さ、次は学級委員ズの班だな」


「なんすかその呼び方」


「しゃあないだろこれが一番分かりやすいんだから」


まぁ確かに、

4人中3人が同じ班なのだからそりゃそれが分かりやすいが…


というか黒崎の相方は見たことないな


一体どんなやつなんだか…


「はいじゃあいってっらっしゃーい。問題があればすぐに連絡するよーに」


「いってきまーす!」


うるさ




そうして、波乱の登山編が始まろうとしていた



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