秋桜に導かれた愛
祖母の遺品の本に秋桜の栞が挟まっていた。
開くと鉛筆で印のついた単語がある。
言葉遊びの好きな人でよく遊んでくれた。
「学校サボるなら整理よろしく」
顔も見ずに仕事へ去る母。
父は声すらかけない。
金に染めた髪を束ね書斎中の本を開き祖母の遺した仕掛けを解く。
『貴方は私の宝物』
夜遊びをやめた。
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