裸の女王様

彼女は裸の女王様。


いつも肌着のような味気ない白茶色のドレスを着て歩く。


大臣達は顰め面。


でも私は知っている。


夜は星空を溶かしたような色になることを。


朝は日の出に滲む山の色。


夕方は泣きたくなるような赤い色。


彼女が美しいと感じる景色を服が映しとるのだ。


他人を気にして生きる私の最愛の人。

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