僕が知らない景色

@M1I2

4月 出会い

 「はぁ、はぁ」キーッ。「あっぶねー初日から遅刻寸前ギリセーフ」俺。そう水岡拓郎は中学3年生になり最後の中学生生活が始まった。

「みんなクラスどうなった?」そんな声があちこちから聞こえてくる。クラス表が張り出されていて俺もそれを見て何組か確認した。「ドキドキするー。何組だろう」そんな気持ちになっていた。

ダッダッダッ、バッ! !? 「何組になった?」「なんだお前か」こいつは植木宏樹。俺が幼稚園の頃からの友達でクラスも離れたことはない。「1組だけど....」めんどくさそうに返事をした。「俺も!」思ったとうりになった。どうせ一緒だと思っていた。1クラス25人で5クラスもあるのに離れなかったのが不思議だ。

 「ガラガラ。」教室に入ると俺たちに視線が飛んできた。俺はみずおかで23番で宏樹は、うえきで5番俺たちは出席番号が遠いため席が近くなることは少なかった。まぁ遠いのも最初だけだと思った。「拓郎!隣誰だった?」宏樹が聞いてきた。「確か濱崎さんだった。」俺の隣は、濱崎桃花という女子生徒だった。彼女とは初めて同じクラスになった。そんなクラスで最後の中学生生活が始まった。

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