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 生きているのが嫌になった僕は死ぬことにした。


「僕なんか生きていても仕方ない。死んで楽になろう」


 そんなことを呟きながら、僕はカッターナイフの刃を手首に当てた。


「あれ、手首が切れない。カッターの刃が入らないぞ……」


 僕がいくら力を込めても、手首には傷一つつかず、逆にカッターの刃が折れてしまった。


「不良品だったのかな? 他のを試してみよう」


 今度は包丁を胸に刺そうとしたが、全く刃が立たない。次に2階の窓から地面に頭から落ちてみたが、コンクリートの地面に穴が空いただけで、怪我ひとつしない。どうやら自殺は不可能らしい。


 僕は死ぬのを諦めた。その後、僕はこの鋼の肉体を生かしてプロレスラーとなって活躍している。

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