俺氏、四天王の一人(エチエチ)が担任の先生であるということに気が付く

 原作主人公君とひと悶着あったが、時間は流れ生徒が全員揃い後はAクラスの担任の先生を待つのみとなった。

 原作では大賢者・マーリンの弟子である研究者・マナリアがAクラスの担任の先生となるはずであったが、今はアンクル商会の方で楽しく研究をしているのでその可能性はない。

 つまり、担任の先生が誰になるかはマジで分からないということだ。


 調べられようと思えば調べられたが、それはそれで面白くないので調べずに今日を楽しみにしていた。


 ガラガラ


 扉を開けて入ってきた人物はまず大きかった。

 何がと問われればお胸様である。

 おそらくH、いやIはあるかも知れない。

 何という力強さだ。凄い凄すぎる。

 身長はおそらく182センチ程あるだろう、元々ゲームの世界である為にそれ相応に身長の高いキャラはいるし、とあるイベントで出てくるアマゾネスなんかは平均身長180センチ越えだったりもするが、それでも女性であるということを考えればかなり高い身長だ。

 体は程よく引き締まっていて、絵に描いたようなボンキュッボンというものだ。

 髪の色は少し黒く輝いた紫色、目の色は濃い紫色、左の目の下に泣きぼくろがあってなんかこうエロい。

 服装は先生らしくか分からないが童貞を殺す為に生まれたような服に白衣を一枚羽織っている形だった。

 いや、先生らしくないな、15歳の青少年の性癖を完璧にぶち壊しにいってるな。

 エロ過ぎるな。童貞の15歳を完璧に殺しにいってるな。


 しっかし、何故かこの人を俺見たことがあるんだよな。

 何なら軽くお世話になった覚えすらあるんだよな。


 いや、誰だっけな。


 ・・・・・・・・


 マジで誰だっけ?


「皆さんこんにちは。私の名前はベロアです。

 去年からこの英雄学園にて先生をやっています。

 指導科目は近接格闘術と近接魔道術です。

 これでもかなり強いですよ。フフフ。

 中には他のクラスに移動したりしてしまう人がいるかもしれませんがこれから1年間よろしくお願いします」


 喋り方は何というかフワフワっとした感じのゆるフワ女子って感じだった。

 一言で言えばめちゃくちゃに可愛かった。


 しっかし、誰だろう。マジで思い出せないな。

 絶対に見た覚えはあるんだがな。


「え?どうしてここに・・・」

 隣にいる原作主人公君が何か呟いてた。

 つか、原作主人公君ってなんか呼びづらいというか、なんか嫌だな。コイツ原作主人公と違って性格クソっぽいし、じゃあジーク君ってのもなんかアレだし・・・、無難に主人公もどきでいいか。

 うん、主人公もどき。凄くしっくりきた。


 しっかし、主人公もどきは何か気が付いた感じだな。

 となるとゲームに登場したことあるキャラか?それとも主人公もどきの文字通りの関係を持った関係者とか?

 

【ファーーー、ハンゾウ英雄学園のAクラスの担任について調べろ】


 念話を使ってハンゾウに調べさせてみる。


【殿、彼女は1年前まで殿が支配するダーネスに所属していて、今も所属している英雄学園への調査員の一人でござる。

 彼女の本名はヴェロンテスア。

 種族はサキュバスクイーン。サキュバスの最上位種でござる。

 現在のレベルは72。様々な強力なスキルを保有しており、特に近接戦闘をしつつ吸精をして相手を仕留める戦い方を得意としているでござる。

 ダーネスに所属する前まではとある犯罪組織のリーダをしていたでござるが、我らの手で壊滅させて、洗脳魔法が効かなかったので無理やり奴隷にしたでござる。

 ただ、その後はレベルも高く優秀でござるのでそれ相応の待遇をして心の底からダーネスに忠誠を誓う忠実な駒になったでござる。

 殿が教えてくれた飴と鞭の力は偉大でござる】


 ・・・・・・・・・・・・


【ファーーー。いやもう本当にファーーーだわ。そうか、そうだったんだな。ありがとうハンゾウ】


【また何かございましたらご指示をくださいでござる】


 隣を見える。

 主人公もどきがお前何かやったのかという目線を送ってくる。


 そうだな、俺やらかしてたわ。すまそ。

 そんでもって、彼女の名前ヴェロンテスアってのと種族サキュバスクイーンで気が付いたわ。

 魔王殺しの英雄学園にて魔王四天王の一人であり、エロゲーらしく主人公を誘惑して彼女とのエロシーンを見たいが為にわざとパーティーを主人公一人にして敗北してアレのシーンを確認するという敗北だけど敗北じゃない、通称・四天王敗北の儀式を生み出した。

 エチエチモンスターやわ。


 うん。

 そっか、魔王復活してないし、そういうこともあるか。


 ハハハハハ。

 マジでファーーーだな。


 本当に原作迷子やわ。






 ――――――――


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