俺氏、最強のホムンクルスを作ってしまう


 計画2である父上か母上にねだって錬金室を貰い、素材も用意して貰うは、簡単にクリアできた。

 神殿で得意属性が錬金魔法だと発覚した後、錬金をしたいから、お願いって上目遣いでねだったら一発やった。


 両親が伯爵家ということでお金を持っているのもあり、かなり良い錬金室を貰えた。

 というか、話を聞いたら元々屋敷に作ってあったらしいけど、誰も使ってなくてそのまま物置部屋と化していた錬金室を俺の為に改築して用意してくれたらしい。

 素材もかなり潤沢に用意されていて、好きにやっていいとのことだ。


 一応、両親が錬金術師の家庭教師を呼ぼうかと提案してくれたけど、一人で頑張ってみたいって子供っぽく言ったらオッケーしてくれた。

 ただ、危険なことはしちゃ駄目だよって念押しされたが、錬金室そのものに安全処置として火事等の際に水が出る仕組みや、危ない錬金を強制的にストップさせる機能がついていた為にそこまで心配はされてなかった。

 何気のこれらの安全機能って高いんだけどな。

 子供に甘すぎる両親にガチで感謝だわ。本当にありがとうございます。

 

 という訳で錬金室を貰ったその日のうちに計画3である、ホムンクルス作成を行う訳だ。

 素材はハ〇レンよろしく人間の構成する素材に莫大なMPと作りたいホムンクルスの元となる存在の血液や髪等々。

 人間を構成する素材は普通に探したらあったし、ない物は分解錬金で作り出してクリア。

 莫大なMPは錬金魔法をマスターした効果で10000もMPが増えてるんで問題なし。

 血液や髪は俺のでオッケー。

 

 で、そのままホムンクルスを錬金した訳だ。


 まあ、はい。

 どうなったかというと、アレだ。成功した。一応。はい一応成功はした。

 ただ、成功ではなく、極成功した。

 1%、正確に言えば元の成功率と合わせて1%+0.001の成功を引いてしまった。


 かくして出来上がったのはただのホムンクルスではなく、アルティメットホムンクルスとかいうヤベエ存在だ。

 

 どのくらいヤベエ存在かというのはステータスを見ればわかると思う。


 名前 

 年齢 0歳

 性別 

 種族 アルティメットホムンクルス

 レベル 1

 HP 1000

 MP 3000

 攻撃力 1000

 魔力 3000

 防御力 1000

 俊敏 1000

 

 得意属性

 錬金魔法LV9 

 無属性魔法LV1

 創造魔法LV1

 

 称号

 アルティメットホムンクルス 従属者


 はい。以上。終わりです。


 マジで、どうするんだよ。これ、いやマジでどうするんだよ。マジで馬鹿だろ。絶対に馬鹿だろ。

 何故ここで1%を引く?は?阿呆だろ。

 別に俺が求めていたのは普通のホムンクルスなんだよ。


 誰がレベル1の時点で全ステータスが1000以上で、得意属性3つ持ちの化け物を作ろうと思ったんだよ。

 しかも、創造魔法ってエンドコンテンツで一つであり、持ってるだけでMPと魔力がLV×1000上昇して、全成長率upが付く、チート属性だぞ。

 コイツ主人公よりも強くなれる可能性持ってるぞ。阿保だろ。コイツ一人で魔王を倒せるって。

 俺要らんって。コイツが主人公やれよ。


 ハア。


 まあ、いいや、ポジティブに考えよう。

 ポジティブシンキングをしよう。


 アルティメットホムンクルスは強い。

 これは誇張とか冗談とか抜きで強い。

 ステータスの伸びはキャラによって変わるし、育成スタイルや性格に使用アイテムで大きく変化するが、まあ大まかにレベル1事に、全ステータスが10ずつ上昇するって感じだ。

 そう考えた時にコイツはレベル1時点でレベル99と同等に近いステータスを持ってるってことだ。

 つまり、化け物ということだ。

 スキルとか覚えてないし、得意属性が戦闘系統じゃないからある程度強い敵には負けるだろうが、そのある程度がおそらくレベル60くらいだ。

 レベル50程度の敵なら勝てると思う。


 で、このレベル50くらいの敵ってのが物語後半の高難易度ダンジョンとかに出てくるレベルだ。

 何ならRTAだとレベル30くらいのパーティーで魔王を倒せちゃうし。魔王そもそものレベルが80くらいだ。

 

 とどのつまりどういうことかというと、化け物強いということだ(大事な事)。

 コイツのレベルを99まで上げて、戦闘系統スキルをしっかりと覚えさせれば一人で生贄の断罪日をぶっ潰せると思う。

 魔王の倍以上強い邪神を、キリリングゴーして肉塊に出来ると思う。

 マジで化け物なんだよな。


 それが俺の手駒となった。


 まあ、うん。良い事だな。うん。オッケー。問題はない。制御出来ればだけど。・・・・・・多分大丈夫だな。


 取り敢えず、アルティメットホムンクルスに名前を付けてあげるか、名無しのまんまだと呼びにくしな。


 そうだな、名前、アルティメットホムンクルス・・・ア、アル、アメ、アン、あ。そうだ。短く縮めてアンクルだ。

 お。アンクル良い響きだな。


「アルティメットホムンクルスよ。今日からお前の名前はアンクルだ。よろしく頼むぞ」

 手に肩を置いて、軽く叩く。何となくの友好の証だ。


「かしこまりました。マイマスター」


 という訳で、かくかくしかじかして、俺はアルティメットホムンクルスを仲間にしたのだった。




――――――――――


 アンクルという名前にしたのにマジで意図はありません。

 本当に頭に適当に思い浮かんだのを名前として付けただけです。

 ただ、冷静に考えてみた上でコメント欄を読んだら、そういえばアンクルって色んな意味があるな。

 もしかしたら何処かで聞いたことがあって、無意識の内にアンクルという名前にしたのかなとも感じましたが、まあ今更名前を変えるのは面倒なんで、問題はないです。

 大丈夫です。・・・・・・多分。


 追記

 アルティメットホムンクルスが定期的にアルティメットホムンクルになってる可能性があります。

 作者のガバなので許してください。いつかきっと修正します。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る