重すぎる彼女(私)を愛して、愛して、愛して‼

澤田晃太

プロローグ

 ――きっかけは、君の放った一言だった。



「僕は重いくらいの恋愛が丁度良いけどな。愛されてるってことじゃん」



 それは、君が君の友達と恋愛観について話していた時に放たれた一言だ。


 君の隣の席だった私は、偶然にも君のその言葉を聞いてしまった。


「え~!? 重すぎるのは嫌じゃね? 過剰な束縛されたり、毎日連絡してとか言われるんだぜ? そういう女と付き合うのって面倒じゃね?」


 君の言葉を否定するように、友達はそう返した。


「え、そういう彼女、可愛いと思うけど」


 友達の言葉をさらに否定するように、君は言う。


 ――きゅん。


 その時、私の胸の奥で、恋を知らせる音が鳴った。


 この時から私、重叶おもかの愛純あすみは――。



 ――君、相生あいおいのぞむくんに恋をした。

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