俺的夢十夜

アヤマオンライン

8月1日 1日目は、ジャブ

 これからしばらく(夢の内容が尽きるか、作者が飽きるか、作者が死ぬか、カクヨムが急に終わるかするまで)夢日記のような感じで書くと思いますが、一発目は何にしようかと考え、とりあえずよく見る夢……まあ、自分の夢と言ったらこれ! というテンプレート的な夢の話をしようかと結論が出ました。一番見る夢なので、これをベースにこれから話す夢の派生元になっていると考えてもらって構いません。というわけで、始めます。


 私はまず、夢の世界に入ったときに、夢と認識できるかできないかで選別される。もし夢と認識できるのならば、まずはやりたいことをやる。夢の中で惰眠を貪ることだってやるし、人の物語の続きを勝手に作って胸を張ることさえある。認識できない場合は、認識できたときの悪行に対する罰なのか、基本的には悪夢になることが多い。

 この分かれ目を抜けると、次はなのかなのかに変わる。主観では、自分は基本的に無敵。夢と認識できていないときは悪夢をよく見るとは言ったが、じゃあそれが怖いかと言うと実はそうでもない。不快なだけで、起きたあとに絶望感などはない。無敵だからである。異形の化け物に攻撃されてもダメージ無し。それどころか身体の損傷さえない。ずっと追いかけてくる怖い化け物からも、インチキな方法で逃げられる。浮遊して木の一番上まで登ったり、鬼ごっこのローカルルール(全国的にあるのかわからないのでとりあえずローカルルールということにする)で(鬼のタッチを無効化することができるインチキ。やり方は簡単で、腕を胸の辺りで交差させるだけ。足の遅かった私はとにかく初めに鬼にされることが多く、タッチ、バリア、やめたという嫌われるムーブを繰り返していた。このムーブを私はタバコと呼んでいた。タバヤだと語呂が悪いので、原型ないが、タバコにした)と言うものがあり、それが夢の中でなぜか使えた。じゃあもうそれ悪夢じゃなくて俺TUEEE系作品の主人公体験じゃん、と思われるかもしれないが、自分ではその無敵のありがたさに起きてからでないと気づくことができない。それは当たり前のように保有している能力であり、使えることになんら不思議はないからである。主観はこのような感じだが、神の視点になるとどうなるか。実のことを言うと、主観よりこっちの方が恐ろしいことが最近は多い。昔は人の気持ちを考えられない悪童だったため、己が怖い思いをするときは泣くほどだったが、神の視点では何も感じなかった。しかし歳をとるにつれて共感性と言うものが育まれていった中、次第に夢の世界でも共感性が強くなり、人が怯えていると自分もなんとなく怖くなる。元々怖い話などにはとても共感してその物語の登場人物とともに恐怖に震えていたのだが、歳をとると逆に怖い話をフィクションとして受け止められる肝っ玉の強さを得た代わりに夢では恐怖するようになった。なぜかはよくわからない。しかし、神の視点では登場人物に干渉できない。つまり無敵なのに人を救えない。この悲しみが、そのまま悪夢として残るのかもしれない。

 そこを抜けると次はようやく悪夢か良い夢かの選別が行われる。ようやくと言っても文字で書いたからここまで長くなっているだけで、脳の処理としては一瞬である。今まではどういう基準で分かれ目が選ばれるのか言及してこなかったが、それには理由がある。そこまでは自分の力では選べないからだ。じゃあ、悪夢か良い夢か、それとも中間(何も感じない夢)なのかというのは選べるのか? と聞かれたら、十割成功するとは言えないが、かなりの確率で選べる方法がある。まあ、選べるというよりも選ばされてるに近い状態だが。その日嫌なことがあったりした場合、脳は自然とイヤイヤエキス(そんな物が実在するかは知らないしわざわざ勉強して研究するつもりもないが、アドレナリンのように分泌されていることを確信できるナニカがでてるのは感じる)を分泌する。それが多い日は、基本的には悪夢を見る。逆に喜びエキス(そんな物が以下略)の分泌量が多い場合は良い夢を見る場合が多い。では中間の夢はどう見るのか? これはイヤイヤエキスと喜びエキスが中和すると見るものだと私は考えている。

 ここでようやく夢が始まる。脳内処理の時間にして睡眠に入ってから1秒足らず。文字にするとここまでなるのかと自分でも少し驚く。とりあえず見る夢の種類としては、【悪夢】【良い夢】【普通の夢】【淫らな夢】【悲しい夢】【現実と相違ない夢】【明晰夢】……挙げだすとキリがないためここらで止めておくが、夢は数多の種類がある。これらの夢の中で、今まで見てきたもの、今日(昨日?)見たもの、予知夢となったものなどをこれから投稿していくつもりである。

 今回は一番よく見る夢ということで、単純に学生時代の夢を今になっても見る話をしたいと思う。

 寝ると、そこは既に学校。教卓、学習机、椅子、窓、カーテン、黒板消し、チョーク、ノート、文房具入れ……学校の等級によって変わってくるが、基本的には一番思い出のある中学校が登場することが多い。小学校の夢が中間の夢、中学校の夢が良い夢、高校の夢が悪夢というのが決まっていて、一番多いのは中学校の夢で、次点が高校、小学校と続く。まずこの夢の特徴として、私を襲う化け物がでてこないため私は無敵である必要がなく、無敵でない。しかし、心は小学校以外ではダメージを受ける。理由は、実際に中学高校で酷い目に遭ったことがあるからだ。つまりトラウマである。未だそれが夢にでてくるものだから、やめてくれと寝言で叫んでいたこともあったらしい。普段からたまに寝言を言っていたようだが、大声をだすのはそのときだけだと周りの人間は言っていた。それほどまでに嫌な記憶なのだ。小学校でだって嫌なことはあった。しかし、中学高校はそれよりさらにひどかった。特に、高校は地域が一気に広がり、(こんなことを言うのは気が引けるが)治安の悪いところからくる悪童もいるもんで、その悪童を見て私は反面教師にした。私にはもちろんのこと、他のグループへの侮辱、他のクラス生徒への侮辱、挙句の果てには自分のグループメンバーさえ侮辱する。私は自分がどれだけの温室で育ってきたのか深く実感した。

 そんな経験もあって、私の中で最もポピュラーな夢【学校の夢】は大体嫌な感じの夢になる。これはイヤイヤエキスが五割ほど分泌されると見る可能性が高い。五割イヤイヤエキスがでる条件としては、職場や通勤退勤時に嫌なことが合計三回以上起きたとき(どんなに小さなことでも蓄積する)が最も多い。イヤイヤエキスを出さないように神経を張り詰めると、それはそれで神経にストレスがかかってイヤイヤエキスがでるジレンマ。これにとても苦しめられている。恐らくこの学校の夢とは一生の付き合いとなるだろう。


 ……と、こんな感じで進めていきたい所存です(今回は夢十夜というよりは夢に対する愚痴になってしまいましたが)。次回からはしっかり夢十夜のようなスタイルで作りたいと思っています。冒頭の私の語りは毎回入れるつもりですが、終わりのこれは次回から消滅させるつもりです。これを許していたら本題が短く済んでしまうからです。一応明日もし夢を見なかったら過去の夢から引っ張ってくるつもりですので、それの予告をします。

 次回は、二日目。二番手というのは喜ばしい立場でも悲しい立場でもあります。目立つけど、上には上がいる。そんなを語ります。

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