寿命10年の使いかた

誤字はすてーたす

寿命1年であなたの願い叶えます

俺は一般専門学生2年。よくも悪くもなんも無い人間。それに今行っている専門は高校の時に決めた。まぁ。そうなのだが…。高校の部活でストレスが溜まっていた。休みの日も部活に拘束され続け、3年間裏方を頑張っていたが、顧問にスカウトされた優秀な後輩にあとを越され「3年間何をした、俺はなんのために頑張った…?」だと言う気持ちなってしまい、夏休み入る前に辞めた。多分そのまま続けていたらメンタルは終わって死んでいたかもしれない…。そして最近…。お腹がやけに痛くだるさも相まってかダウンする事が多くなった。どうせメンタルが弱りきっているから体に影響が出るんだと思った。

7月30日。

俺は精神科に行こうとしたが…。今何故か内科の医者に見てもらっている。

そして部屋に呼ばれる。

俺は医者が座っている席にの前に座った。

そして医者は口を開いた。

「余命10年です。」

「・・・。は?」

俺は空いた口が開かなくなる。

「…。そうです…。」

俺はその声、顔を見た…。どうや本当らしい…。

俺はその場を立ち去る。親と医者の静止振り切り部屋を出た。

これからどうしようと内心焦っていた。

すると…。扉の前には俺より身長が高い人が…。

「寿命1年でどんな願いも叶える死神です!」

俺は真正面から言われた時…。頭の中で最初に出てきた事を言った。

「俺の寿命1年で…。専門学校辞めたい。」

「わかりましたー!」

そうして俺は専門学校を辞めた。


「寿命1年であなたの願い叶えます。」


俺は競馬場に居た。

それはどれもこれも、俺の隣にいるやつのせい。

急に、

「私は死神です!あなたの願い!寿命1年で叶えます!」

そして俺は最初に”専門学校を辞めたい”。その次に頼んだのは…。

「競馬やりたいから競馬場連れていけ。」

そして俺は寿命を1年削った。

俺は馬券を買うために馬を眺めていた。最初は馬の様子を見て番号を決めるらしい。よくわからんが…。

「これで8年と18時間…。もうちょい有効に使ったらどうですか?」

死神はため息をついた。

「え?見えるのか?」

俺は馬を見ながら話しかける。

「まぁ、頭の上に。」

死神は頭の上を指さす。

「…。そうか。ならここでもう2年削りたい。」

「え!?」

死神は顔を引きつっていた。すると恐る恐る死神は聞いてきた。

「…。で…。何を…?」

「金とこのレースの当たる三連単教えて。」

「…。金と…。三連単…。だから…!寿命は有効…!」

「有効な使いかただろ?」

俺は死神の言いたいことを言わせなかった。

すると死神は不服にも胸ポケットから100万ぐらいの束を出して渡してくる。

「そこから出るんだ…。てかなんで100万…?」

死神は鼻を少しあげ、

「学生が税金を取られないギリギリのお金です。」

「俺…。今学生じゃないんだけど?」

「これは…。失礼。」

「てか三連単は?」

「それはですね!これです!」

俺に紙を渡してくる。

「お!ありがとう!」

そうして俺は100万円を賭けた。

結果は…。

「当たった…!」

死神は魂を抜かれているような感じだった。俺はそいつの顔が疑問だった。

「当たって当然だろ。寿命1年使ってるんだし当たってもらわないと困る。」

「で…!ですよねー!私としたことが…。」

苦笑い。

俺は口を開く。

「で!次の寿命の使い方なんだが…!」

「え?早くないですか!?」

死神はびっくりしていた。

「その賭け金で得た金は100万以外親に送って欲しい。」

残りの時間あと5年と16時間。



「・・・・。本当に良かったんですか?お金を全部親御さんに…?」

「うん。迷惑かけたし、かけてるし。お金あれば大丈夫でしょ!多分今ごろお金使ってなんかやってるよ!」

俺は笑顔で話す。

(あと…。5年と16時間…。本当になんでこんなに死に急いでるんでしょうか…。)

私は疑問に思っている時また次の指示が飛んでくる。

「次は…!いや待て…。少し移動したい。ネットカフェ行くぞ!」

「あ!はい!」(考えている暇がない!)

私達は競馬場を後にする。

そしてネットカフェの個室。

「次なんだけど。」

「はい!なんでしょうか!」

「今やってる漫画、妖術海鮮と、ワンバースの最後知りたいから漫画だして。これは2年?」

「・・・!2年です!わかりました!すぐに出します!」

俺は出された漫画を見る。

5時間後…。全部の漫画を読み終える…。

「・・・・。」

俺は凄さのあまりに口が閉じれないで居た。

「…。どうでしたか!?」

死神に話しかけられた。俺は一言…。

「最高…。特にこうゆう所が!」

俺は言おうとしていた言葉を止めた…。

「ネタバレになるな…!」

俺は個室にある時計を見る。

「…!次やることはだな!」

「…!」(なんだろう!?)

「ナンパだ!」

「・・・は?」

ばちーーーん!!!

夜の街に広がる鈍い音…。

「あはは…。」

私は少し苦笑い…。

数分後。

「・・・・。」

叩かれて街の夜景を眺めている。

私はそのナンパの1部始終を見ていたからわかるけど…。圧倒的にあなたがわるい!

「いたた…。失敗したわ…。じゃあさ!」

(あ!これ寿命使ってナンパ成功させる気だ。)

「ストップ!それを使うより話聞きたいです!」

「え?わかった?俺が何言うか?」

「まぁ…。」

するとお互い口を開く。

「「寿命使ってナンパを成功させてくれ。」」

「あ。本当だ。あってる。じゃどうぞ。聞きたいことどうぞ。」

私は恐る恐るきいた。

「なぜあなたはこんなにも寿命を粗末に扱うんですか?」

「・・・・。」

多少の沈黙が続き…。口を開く。

「最高の状態で死にたい。」

「え?」

私は答え聞いて唖然とした。さらに話を進める。

「それに、寿命1年で寿命100年くださーい!って言ってもくれないでしょ?」

「・・・・。はい。そうしたら速攻打首です。」

そういった時ため息をつき下を向いた。

「だろー?話聞いた時、本当はそうしたいんだけども…。できない。かと言ってそれをわざと言って打首になるのも…。ちょっとなぁ…。って!」

すると体を起こし私の方を向いてくる。

「だから、いっそのこと寿命を使ってやりたい事をとことんまでやって勝手に死のうと思った!」

「・・・・。」

私は肩を落とす。全ての行動が腑に落ちた。

「はぁ…。あなたの考えにはあきあきします…。」

けど色んな人を見てきたけど…。この人はなんか違う…。残り3年と約4時間…。気になる…。

「で!しんみりした話はさておき!次の寿命は何に使うんですか!?」

私はきいた。

「…!・・・。そうだなぁ…。」

考え込んでいた…。まるで2つ好きなものがあってどっちかしか買えない時の子供みたいに…。

「なら…。」

私は自分の耳を疑った。

「え?良いんですか?」

「うん。もう最高!こんなに楽しいことなんて始めてだし…。」

そう笑顔で答える姿に私は反論することを忘れ…。実行に移した。




ぴぴぴぴ…!

「ん…!」ふぁぁあ…。

8月1日。

俺は病室のベットで寝ていた。

どうやら俺はこの2日間少しふらついていたらしい…。

親からは”急にあなた宛からお金が…!”とか言ってきたが…。俺にはさっぱり…。記憶が無いんだ…。俺は願うようにこう言った。

「記憶戻るねぇかなぁ。」

俺はそこで意識を失った。

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