掌編小説⑦
🌕️【掌編小説】比例する好き
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6年生の頃、ずっと私の側にいてくれた人。
異性の中で一番、私と話をしてくれた人。
転校して来て、いつも独りだった。
ぎこちなかった。
そんな私に話し掛けてくれた人。
もしも貴方があのクラスにいなかったら、私があのクラスにならなかったら、私はきっと毎日がつまらなかった。
学校に行きたくなくなって、不登校になっていただろう。
貴方と出会って、毎日が楽しくて嬉しくて、学校に行くのが楽しみで土日の休みの日でさえ私は学校へすごく行きたくなったほどだ。
家が近かったから毎日通学路で貴方の姿を見付けると、私は貴方の元へ走って行き、いつも一緒に登下校していた。
だけど私はこの時、貴方が好きな人ではなかった。
別の男子を好きになっていた。
貴方と違って、頭が良くてスポーツも出来て、人気者の男子を好きになっていた。
私は最悪だよね?
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