【掌編小説】選択

 .

 もしも……。

 世界とお前を、天秤にかけられたら……。


 ―――世界を選んで、お前が俺の前からいなくなってしまうなら、世界なんていらない。


 ―――お前を選んで、世界が滅んでしまうのなら、滅べば良い。


 お前がいるから、俺の世界は存在するんだ。


 だから、世界とお前のどちらかを選ばなくちゃならなくなったら俺は迷わず、お前を選ぶよ。



『 それで世界が滅んで、この身が滅びても俺は後悔はしない 』



 何も恐れはしない。

 お前との未来を、俺は選ぶ。

 絶対に俺からは離れないからな。


.

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る