八月一日 弐

『嫁入りからのセカンドライフ』、当初の予定では、


 とある本屋に、翻訳した本を主人公が渡しに行き、嫁いできたばかりですが今後の取引は私がやります、みたいな紹介をして、プロローグ終わり。

 さて嫁ぐまでに何があったかというと、みたいな感じで回想が始まりやす。

 とある町では、脱走した吸血鬼による殺人事件が起きていて、その容疑者とよく似た容姿の主人公(吸血鬼)は間違われ、町に入った瞬間追われることに。

 その相手が、町の防衛に励む魔法使いにして、後の旦那。一緒に来ていた従者も合流しバトルに。でも腹ペコだったので負ける。

 生け捕りが絶対条件なので殺されなかったけれど(吸血鬼をどう殺せば死ぬか知っているし主人公にもきちんと伝えている)、酷い目に遭わされるのは確実で、それを回避したい主人公は、吸血鬼たる自分なら同胞を見つけることも容易いので、手伝うから助けてと懇願し、旦那の実家から無理矢理送られてきた嫁、という体で協力関係に。

 出没はいつも夜、昼間はどうするかと暇を持て余していた所、旦那達が本の翻訳をしていたので勝手に手伝い、怒られつつ戦力になると重宝される。

 昼は翻訳夜は見回り。そんな日々を一週間。ついに敵は現れ──。


 とか考えてたんですけど、序盤で躓いて。納得のいく始まり方にならないんですよね何故か。

 なんか違う、なんか違う、なんか違うと。

 そういや字数は何万字からだっけと応募要項見たら──読者が読んであったかくなるような話を、と。

 やべぇ、これではあったかくならねぇ。

 最初から考え直し、どうにか納得のいく始まり方をできました。


 さて、ここからどうしましょうね。

(ノープロット)

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