95 希遊さん強化月間ラスト会
2024/11/27(木)10:06 かきはじめ
昨夜の記録 ゲストは桂小鯛さんでした!
開演直後、希遊さんから強化月間ゲストのトレースがございました。
「笑福亭たまさん、上方落語会トップの過激派」ギャラリー爆笑。「笑福亭笑利さん、上方落語会若手イチ過激派」うわははは、そう言いますか。希遊さん自らオファーを掛けたと思うんですが(笑)。「笑福亭生寿さん、理論派ですよね」「いろいろ言われたこと録画したもの見返してたけど……」だったかなあ、先の御二人紹介があまりにもインパクトありすぎて生寿さんのところは記憶が胡乱です(汗)すみませんすみません。
「小鯛兄さんは……」
と紹介された逸話が以下。
喜楽館での仕事のとき、希遊さんと小鯛さんが舞台上で掛け合いというか会話になったそうで。
「こないだ、希遊くんに『ラーメン』を奢ったとき……」「いや、奢られてませんやん?」「いいや奢った」「え、ないですないです」ちょい押し問答になったときに希遊さんは思った。
――「もしかして、こういう会話のラリーの遣り方は米朝事務所と吉本興業では違うのだろうか?」
すると小鯛さんが
「あ! 希遊くん
※わたし記憶違いかもしんない……天吾さんだったかな!?
やれやれ。
しかし、ここで話は終わらなかった。のちに桂源太さんに希遊さんが尋ねたという。
「ラーメン奢ってもらったんだって?」
「いいえ、『うどん』でしたよ?」
なんという天然さんなのだ小鯛さん(笑)。可愛いな!
さて演目。
一、厩火事 希遊
一、代書 希遊
一、落語夫婦 小鯛
仲入り
一、小5病 希遊
一、トーク
「厩火事」
髪結い奥さん、亭主と喧嘩のたびに仲人代わりになってくれた男性のところに愚痴を言いにくる。
「もう今度こそ別れるっ!」
「またかよ……」
そこから始まるストーリーです。
でもでも。複雑な女心って、ありますよねえ。自分が亭主の悪口をいうのはいいが他人から言われると、プチむかつく。
「おう、コレコレこうで、こんなあんな。あんな男、別れてしまえ」
「ちょっと待ってください! うちの人が昼から酒を飲んで、お造りを食べて。それが、なんぞ兄さんに迷惑しましたか?」
……あんた別れたかったんちゃうんかい(笑)相談された男性は多少あきれつつ、孔子の話を例にとって「相手の大事なものを壊してみ」とアドバイス。髪結い奥さんは彼女なりに、自分が年上女房なことに引け目を感じているのですよ。いつか若い女に自分の亭主を取られるんじゃないだろうかって。
「あー、そういえば、うちの人、最近は焼き物に凝ってるみたい」
「じゃあ、それ割ってみ?」
おまえの亭主が、おまえさん自身のことよりも割れた器のことを心配するようなら、あきらめろ。
「やってみる」
髪結い奥さんが帰宅すると、亭主が御飯を食べずに待っていた。
「あらっ?」
「はよ来いや、はよ!」
「待っててくれたん?」
「たまには一緒にメシ喰いたいと思って、待っとんたんや!」
……あ、うれしい! 奥さんは一瞬でポワワ状態。
でも、この人の大事にしている焼き物を割らなきゃ!
さて。どうなりますやら。
「代書」
実際に、こんな人が依頼に来たらイライラしますわー(笑)。希遊さんの墨をする仕草と筆使いが個人的なツボにハマりました。それと、代書屋さんがイライラマックスになって手拭いを顔に当てて「わあああああああー!」って叫ぶところが、めちゃくちゃ可愛い。その気持ち超わかりみ!
枝雀師匠や米朝師匠が得意にしていたネタでしたっけ?
「落語家夫婦」
小鯛さん創作落語。これが、もうね! 愉しすぎて涙が出ました、何度もハンカチで目尻ぬぐっちゃいました。ほんとです。お見送りのときにも小鯛さんに言っちゃいました(赤面)。
そしてマクラで出ました! ジャニ亀梨さんの煽り台詞を噺家の自分に置換して
「俺の『時うどん』が聴きたいかー!」
キャー! 聴かせてーーーー! ほんっと口をついて出そうになったわ、この台詞。
さて本題。理解ツラいかもですが。わたしメッチャ愉しかったので記録いたしまする!
小鯛さん会に頻繁に来てくださるお客さまがいらして、はじめは御一人様参戦だったらしいのですが。そのうちに御夫婦で来られるようになったとのこと。さそわれた側がドハマりしたらしい。
んでもって、日常会話に当然のように落語テイスト溢れるようになったと。たとえば朝から「こんにちは」「こんにちは」からはじまる、らしい。朝なのに(笑)。そういえば落語のはじまりは、大概「こんにちは」ですね。
それがモチーフになった噺。
……奥さんが落語会が愉しくってたのしくって仕方ない! でも週6の参戦は多すぎるだろう! って、旦那さんプチムカ。
「落語を観に行くなんてセレブの趣味だ」
なんて言って、妻を叱る。それで奥さま、反省するわけですが。ストーリー構成の順番は正直、まったく正確に覚えていないけど(だめじゃん!)……個人的にツボすぎて身悶えるほど凄かったのが、いくつかあって。夫婦で落語クイズを出し合うんだけれども。
「現在の米朝事務所は何人、所属しているでしょうーか! チッチッチッチッ……」
「修行中の人は?」
「ま、まあ。入れとこか?」
「『月亭』は?」
「入れといたげてーーーー!」ここでギャラリー爆笑。
そう、月亭の名前を継いでくれんかと人間国宝の故・米朝師匠から言われたのが可朝さんだったと伺っております(笑)。正解は昨日の時点で76人だそうです。
あと、奥さんが「反省したから今日の落語会は辞めた」と言う。御主人が「ちなみに今日、11月26日にどこに行くつもりやってん?」と尋ねるのね。
「ツギハギ荘で
「それは! 行ってあげてー!!!! 頼むから行ってあげてー!」
(笑福亭松五さん:若手さんで、わたし的に寝ぐせが気になるイケメン/ああいうヘアスタイルなの? 若い人のオサレよくわからんです。ちなみにツギハギ荘は天満天神繁昌亭や米朝事務所の近くにあります)
「うちらの木戸銭から若い人の電気水道光熱費が出てんねん!」
「客が9人と10人では落語家もテンションが違う!」
(つばなれ:ひとつ、ふたつ……と数えて、とお、になると"つ"の字が取れることから。落語界隈オンリーの用語なのかな?)
そして先ほど希遊さんから披露されたばかりの厩火事パロ。タイミングが、うますぎる……!
「でも、あなたったら。うふっ、わたしのこと、ご飯食べずに待ってくれてたんやね。ふふっ」
「(食事が)出されてないからや! 出しとって(目の前で食べずに)待ってるのと違う!」
わたしも他ギャラリーさまも大満足! とにかく小鯛さんのことは拙エッセイ中で分量を割きたかった(笑)記録のためです、はい。
「小5病」
厨二病ならぬ"小5病"に罹ってしまったタカシくんと、その周り。ものすごく伝染力が強い! 父親だけでなく看護師や医者まで患者になってしまうというコメディ。
今の小学校5年生、って。あんな感じなのかなあ(笑)! 子どもこどもしている感じが可愛いなあ。なんとなく希遊さん他の作品で「教科の神さま」を思い出しながら拝聴していました。
トークでは小鯛さん、先週に生寿さんが仰っていらしたことを言葉を変えて希遊さんに仰ってました。
場を読むこと、などなど……。
どんなに売れても決して偉ぶらない、あったかい御人柄が伝わってきます。性別や年齢を問わずファンが多い噺家さんに、なって当然という方だと感じます。お見送りのときも、とても丁寧に接してくださいました。そして、もちろん。希遊さんのことももっともっと拝聴させていただこうと決意したのでした。
12月や来年の予定も、埋まりはじめております(財布が厳しいけれども、乗り切ろう!)
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