88 笑金さん会ラスト・ゲストは健枝郎さん
2024/10/26(土)00:05 かきはじめ
もっとダイエットがんばる決意。
昨日10/25、西宮えびす亭にて「桂笑金・強化月刊落語会」が終了しました。毎週金曜に挙行されていた落語会です。
各週ゲストは拙エッセイに紹介いたしております。ラストは桂健枝郎さんでした。
わたしは単純にワナビ(滝涙)であって商業作家ではないので、あくまでもまっすぐに自分が感じたことのみ記していきますよ。
オープニングトークで、バイアスがかかっていた健枝郎さんに対してのイメージがぽろっぽろ崩壊していきました。関西弁でいうところの「かしこ」「シュッとした男前」そして、わたしの大偏見な視点だった「外見から知能から、なにからなにまで整いすぎて近寄りがたい……あまり『情動』が影響することがなさそう、理知的すぎておいそれと近寄れない」というところが
「ほ、ほう……!」
って、崩れました。
ほんと偏見で、ごめんなさい。
そんな意味でも、参加して良かったと心底から思いました。
どのあたりで偏見バイアスだったところが崩壊したのかと言いますと。っていうか、以下は記憶が胡乱なので間違いがありましたら、どなたか御指摘ください(切実)。
健枝郎さん、追っかけレベルで喬太郎師匠が物凄く好きだったそうです。同じくらい、一之輔師匠が好きだったと。
当時は早稲田大学文学部の学生さんだったけど。そのころに拝聴された春風亭一之輔師匠の高座に衝撃を受けたそうですよ。
一之輔師匠が大抜擢で真打になったばかりの頃……とはいえ一般社会では、そこまでの知名度がなかった頃……故・小三治師匠が人間国宝になった記念興行が上野? で行われたそうで、そちらの寄席は連日大盛況。ぎっしりの立ち見も連日だったそうな。さて、そんなときに大学生だった健枝郎さんは新宿末広亭の一之輔師匠を観に行ったと。しかし落語ファンの多くは小三治師匠の会へ雪崩を打って参加している。なので末広亭は観客が、とても少なかった(と健枝郎さんの目からは見えた)。
そのとき末広亭は、(小三治師匠と並行して)一之輔師匠がトリの番組進行だったんだって。
その折りに、一之輔師匠が出した演目が凄いものばかりだったそうで。とにかく大ネタと呼ばれる演目をガンガン出してきた。
「ここに来てくれた人たちを満足させずにいられるものか、という(一之輔師匠の)気持ちをものすごく感じたんですよ」
「『らくだ』を観て、泣いてしまった。あんなの、はじめて観ました」
さて、それだけ連日連夜、大ネタばかり出していた一之輔師匠が最終日に出してきた演目は「新聞記事」だった、と。上方落語では「阿弥陀池」と呼ばれているアレ、なんですけれども、結構サラッと演じ切ったらしい。
「『新聞記事』を持ってきたの? と思ったら、サーッと背筋が汗で冷たくなった。ものすごい衝撃だった」
落語家になる前の健枝郎さん、ずーっと一之輔さんを追っかけていたからこその、演者が千秋楽に賭ける思いを感じとったのだと思います。
(健枝郎さんも毎晩、末広亭に通っていたというところが非常にいいなあって感じました。ほんと、あたし何様/ごめんなさい)
一、トーク
結局たっぷり40分超え(笑)ホストが話を引き出すのが上手いんですよ。健枝郎さんが言う笑金さんの口真似「もう、ええってー! もうー」が、ソックリでした!
一、東の旅 発端 煮売り屋 笑金
一、時代は変わる 健枝郎
仲入り
一、ルシファーの軌跡 笑金
一、味の向こう側 笑金
わたし的に特に「カッコいいな……」と思ったのは、東の旅……でした!
ほんっと昨日、来ていなかった人は一生後悔すると思った。世辞じゃなくってさ。
笑金さんは他者に対しての心配りが抜群に上手い。若い人に教わることは数々あるけれども、こういった些細なことでブレがない男性って貴重だよね。うん、貴重そのものですよ。
とりあえず、ここまでで公開いたしますね。
(訂正・東京の寄席は10日ごとに区切っていましたね。一週間、一之輔師匠がトリ、の箇所を直しました)
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