86 勘違いしちゃった

 それは木曜日の夜でした(汗)。


 2024/10/19(土)20:02 かきはじめ


 木曜は社内規定の試験があった、ちなみに受験二回目。七十点が合格なのだけれども、前回はそこまで至らなかったので……んで結局、今回で合格できました。ほっとひと安心です。

 木曜、17日のカレンダーアプリに「りょうばさん夜」と一行だけ記載があった。

 はて?

 今日って、りょうばさん一人会だったっけ? わたし予約していたっけ?

 んー、わかんない。どうだったかなぁ……もしも予約漏れだったら、もったいないなと思って地元寄席に問い合わせることにした。

「忙しいところ、すみません。今夜は予約しておりましたでしょうか? りょうばさん会、空きがあれば予約させてくださいませんか。いつも急で、すみません」

 ほどなくして返信が。

「本日の予約はございませんが、どうぞご来場ください」


 木戸銭を払ってから気がついた。あ、どうしようって思っちゃった(汗)。

 だって、いわゆる豪華メンバーの夜だったのだもの。でもナカナカに揃うことがない方々ばかり。なので愉しんじゃうことにしました。

 桂りょうばさんをミュージシャン時代から追っかけている神戸の貴婦人が来られていらっしゃる。ほかにも、お話ししたことはないけれど桂りょうばさん会で度々お見掛けする若い女性もいらっしゃる。不思議なことに、気持ちが落ち着いていくのを感じました。


「えびす亭の夜席で前座噺をする会」


 順番、最初と最後は記憶しているんだけれども……とにかく豪華メンバーだったんだよーーーー。


 一、寿限無 方正

 一、桃太郎 りょうば

 仲入り

 一、金明竹 三実

 一、ぜんざい公社 ちょうば


「寿限無」

 方正さん演じる、おじいちゃんキャラすんごい面白い! お母さんもカワイイ! 

 寿限無寿限無、五劫のすりきれ……延々と続くネーム、聴いているこちらはサッパリ憶えられん。ギャラリーさんたちを笑わせるツボも忘れちゃいけないもんね。そういうこと考えると、やっぱり噺家さんって凄腕のアウトローだと思うわ。終始、たのしませていただきました!

「桃太郎」

 りょうばさん曰く、NHK新人落語大賞の二回戦で出したネタ。小生意気なけんちゃん、目がかたい子で(関西では、寝るのが遅いことを『目が、かたい』っていうんですね、知らなかった)。父親は彼を寝かせるために四苦八苦する。

 なんで寝しなにヒートアップしていく桃太郎の読み聞かせやねん(笑)。っていうか? わたしの枕元で演じ(以下略/嘘です!)。

「金明竹」

 三実さん久しぶりに拝聴しましたが、お声の響きなどお師匠さまに似てきましたねえ。ハキハキ、シャキシャキ。そして爽やか。聴いている側の気持ちが明るくなりますね。こんなこと感じるのは、わたしだけかなあ。とりとめなく書いちゃうけど、前座噺でもってくるのは勿体ないような気がする。定吉があの長い長い「伝言」部分を、旦那さんの前でおさらいする状景が目に浮かびます。

「ぜんざい公社」

 一度、生で聴きたかったーーーー! なので、ものすごく感激しました!

 ところどころ、米朝師匠が喋っているのかと思っちゃった。ちょうばさんで拝聴できて大満足の夜になりました。

 しちめんどうくさい手続きを経て(署名、捺印、印紙購入など)数多の困難を乗り越えて、かなりの出費もしたのに……味のない「一杯のぜんざい」って、どうなのよ。甘い汁はすべて吸ってしまいましたー! そんな風に言い切るところも、お役所っぽくっていいですねー!

 ほかの噺家さまも同様に感じることなのですが、特に米朝事務所の方々は「すべてが整ってますね……」なんて。だって落語界の王子さま養成所だもんね(まるきりの、わたしバイアス)。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る