54 月亭秀都さんを堪能した夜の会

 2024/04/07(日)22:50 かきはじめ


 先週の木曜日、地元寄席で夜の部に参戦いたしておりました。昼の部も観たかったんですが、仕事していたので(涙)。ともあれ、めっちゃくちゃ楽しみにしていた落語会であったことには変わりなし!

 さて演目。


 一、時うどん

 一、鰻屋

 一、七度狐

 仲入り

 一、佐々木裁き


「時うどん」

 古典的なネタですが、演者によってドライブ感が変わってくるのがいいですよねえ!

 ほんっとハズレがない(何様)。観ていて心底から楽しい。

「なぁなぁ! せいちゃん!」「引っ張りな!」

 このあたりの演出も、観ていて愉しいのよねー!

「鰻屋」

 ウナギをつかむのが苦手な、鰻屋の主人の演出が最高でした。とにかく、わたし的にツボった。鰻屋の主人、あわあわしながら彷徨うこと彷徨うこと(笑)。一体どうなる! と主人に感情移入たっぷりしてしまった。

 特に、ウナギを上手くつかめないままに鰻屋の主人がね。船場の置屋にまで「あわあわ」状態で行っちゃうのよ。

「小糸……もう、わては誰とも所帯を持たん」

 そんな、しんみりしている若旦那さんのところに

「わー! すんませんすんません! 線香、蹴って消してもうたがなー!!!! すんません! すんません!」

 ……たちきれwwwwww!

 めっちゃ面白かったー! 体力勝負、熱量勝負のネタでした。ギャラリーを乗せるのも一瞬の早業はやわざですね。天才です。大事なことなので二重表現にいたしました。わっはっはっ。

「佐々木裁き」

 この主人公、佐々木さまって実在の人物なんですね。Wikipediaよりコピペしますが

 ……名奉行と名高い佐々木信濃守(佐々木顕発)がお忍びで市中を見回っていたところ、子供たちが裁判ごっこをして遊んでいるのを見つける。と、いうのがストーリーの発端です。

 この話を演じている最中の秀都さんが、まるで違う人のように顔つきが変わったところが随所にあったんです。観ているこちらが「えっ?」と驚嘆するくらい。ホントなんですよ。いつも、すーっと高座に上がられたときは

「ちょっと童顔でカッコよくって、親しみやすい印象のお兄さん」

 という感があったんですが、いい意味で裏切られ続けました。

 秀都さんというと「秘伝書」のイメージがあったんです。わたしが拝聴するときに、この噺がよくよく掛かるという理由がありました。が、この日はわたし自身が知らなかった秀都さんの魅力を、だくだくに味あわせていただきました。ホント、こういうの所願満足というのよねー。


「お見送り」では、ツーショットを撮らせていただき、千社札も二枚もいただき、ほんっとにうれしい夜になりました。推しの御方が、どんどん増えていきます。うれしい限り!


 追記:もうすぐ、笑福亭たまさんが来られるのよーーーー! 





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