52 喜楽館AWRAD桂佐ん吉さんウィークに行きました

 2024/03/14(木)21:05 かきはじめ


「お初天神あやかし純情きつねうどん」こちらも、是非ともよろしくね!


 さて神戸喜楽館に行ってきたのは03/11の月曜日です。

 この日のラインナップが、わたし好きな人だけだった。すごい(語彙ナシ/汗)。


 一番太鼓の桂八十助さんが、開口ゼロ番でございました。キャー!

「年季明け、おめでとうございます」と言うことが出来て、ドキドキしてたんだけど……ドキドキしつつも差し入れを渡すことも出来て、それが一番ホッとしました。


 一、道具屋 桂八十助

 一、秘伝書 月亭秀都

 一、ちりとてちん 桂小鯛

 一、稽古屋 桂米團治

 仲入り

 一、絶叫ドライブ~彼女を乗せて~ 月亭遊方

 一、女道楽 内海英華

 一、厩火事 桂佐ん吉



「道具屋」

 八十助さんの道具屋って、安定感があるんだよねえ……(何様)。以下わたしバイアス。かっちりしてて、尚且つ堅苦しくない。そして、この日のマクラも定番になっている(ように思う)

「落語家になる前は介護職に就いていました。介護福祉士とケアマネージャーの資格があるんです」

 あんな真面目ひと筋にも見える男性が過去(知らんけど、社会人になってから? 知らんけど!)「悪いグループを抜けたい」と警察に相談していたことがあるなんて到底、信じられない。ほんと八十助さんの高座からは、生真面目さと控えめな御人柄が滲み出てくる。これからも応援したいな……一度、動楽亭にも行ってみたいな! 遠いな(汗涙)!

「秘伝書」

 なぜか秀都さんの高座を拝聴するとき、この話が掛かる。なので、わたし的には「お馴染み」。だから初見のネタと違うので、余計なことを考えなくていい。初見のネタだと筋を追うことで、いっぱいいっぱいになるときがあるでしょう? それがない。なんてワンダフル。存分に秀都さんの魅力を味わえる。明るくて爽やか、ひたむきな男性ってステキよね!

「ちりとてちん」

 小鯛さんも待ってました! 先日に地元の寄席で拝聴させていただいてから、推しのお一人になりました。御馳走してあげても、ケチばっかり付けられるのってイヤだよねえ。旦那さんと奥さまは共謀ですね(笑)。序盤の喜ぃさんが旦那さんを褒めまくるところが、これまた。小鯛さん演じると、味わいがありすぎる。そしてもちろん「元祖・長崎名物ちりとてちん」と書かれた箱を開けてから、飲み込むまでが臨場感たっぷりでした。江戸前になるとタイトルが「酢豆腐」になりますよね。酢豆腐の初見は丞さまでした(笑)。

「稽古屋」

 おうー米團治さまで観るのは二度目だよぅー。今回も、めっちゃ良かったよぅー! ハメモノがある演目って、華やかになっていいですね。しかし、宇治の蛍踊り……米團治師匠にリアル再現されたらヤだなあ(そういうことを想像してはいけない!)。

 余談になるけれども、かなり昔にバイトしていた会社の近くにコロッケが美味しい肉屋さんがあって。ちょいちょい買って帰宅していたのですが。そこは米朝一門の方々もコロッケやら、すき焼きのお肉など買いに来られていたそうです。当時、その肉屋さんで買い物をするたびに、なんだかうれしくなったことを思い出します。

「絶叫ドライブ~彼女を乗せて~」

 遊方さん凄い! この、ひと言に尽きる一席。眼福すぎる! 遊方さん創作落語なんですけどね、免許を取ったばかりの男性が「はじめての運転での助手席は、絶対に彼女!」と意気込んで、恋人とデートする話。この主人公が運転しながら恋人のチカちゃんに話しかけたり、話しかけられたりするときのアクションが逐一おもしろい。必死なのよ彼。その必死さが可愛いの! チューしたいときの唇のかたちとかも、めちゃくちゃデフォルトかかってて爆笑です。喜楽館ギャラリーは終始、爆笑の坩堝でしたよ。また観たい! ですです!

「女道楽」

 内海さんの私服姿を偶然みかけたことがあります。ほんっとに綺麗な女性でした。三味線演奏が、さきほどの遊方さんの噺を上手にクールダウンさせてくださいました。

「厩火事」

 トリはファイナリスト佐ん吉さん!

 佐ん吉さんで、このネタを拝聴するのは初めてではなかったと思う。それと、この日は佐ん吉さんウィーク初日だということもあるのか? 気合いが凄かったと思う。よくわからないけど、とにかくお着物も羽織もキレイだった……(ため息)。

 この噺家さん、女性キャラを演じると色っぽくって艶っぽくって……! 感嘆の極みであります。

 お見送りのとき、小鯛さんが「(佐ん吉さんと一緒に)写真を撮りましょうか?」とおっしゃってくださったのですが断ってしまった……痛恨。だって、絶対に佐ん吉さんよりも横幅も顔もデカいもん(大泣き)。くやしい。








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