29 はじめての天満天神繁昌亭
2023/10/04(水)かきはじめ。
昨日2023/10/03(火)の記録
その前日、つまり一昨日。
かなりの精神的打撃を受けていた。日頃は自分と自分の気を許せる範囲の人間関係の中でしか生きていないので、ちょっとでも外界に出ようと試みるときにショックを受ける。
だから本当は海を見に行きたいとおもっていた。明石の海ならば住吉神社がいい。目の前が広々とした海だ。行きたいな、御朱印帖も持って行こう……とリュックに入れた。
しかし。
昨日の午前8時半頃? JR京都線どこぞの駅で接触事故があり、その影響でJR神戸線も影響を受けて運行ストップしているとのこと。うーわマジか。
時間が経つと少しずつ電車が動き出している。が、京都西明石区間は遅延等が出ている模様。
んーーーー! でも、どっか神社行きたい、出来れば海のそばがイイ。明石の住吉さんはロケーション最高なのだ! 特に初めての参詣時は思い出深い。あの日は「今年最大の寒い日」と全国あちこちで記録を更新していた。それを知らなかったわたしは
駅から
「くそさみ」
と言いつつ海を目指して歩いていたのだった(汗笑)。
まるで東宝映画のオープニングのごとく荒れ狂う灰色の海と、岩にぶつかったときの激しい波しぶきをリアルに見たときの衝撃といったら!
(実際、その翌朝は水道管が凍結していました)
春先の海も穏やかで美しいの……行きたいよ。
と考えていたはずなのに、いざ駅のホームに立って電光掲示板に遅延状態が示されている状態をみたとき。
「反対ホームはどうなのさ」
などと思い立ってしまい、てくてく反対側へと身を移した。すると遅延表示がない。あっそうなの? 大阪方面に向かう分には影響ないの?
大阪だったら天満宮か……ちょうど敷地内に繁昌亭もある。なんといっても日本三大怨霊として名高い菅原道真公が祀られているのだ。ここは道真さんに、色々とたまってどうしようもない、死にたいくらいの胸の内を打ち明けてみよう。
んじゃ行先を大阪天満宮に変更。まことに軽い心ざしのわたし。
だいたい琵琶湖線やら福井金沢を走るサンダーバードで事故があっても神戸線に影響が出てくるのが解せない。まるで解せない。なんだって遠く滋賀県の人身事故が兵庫県明石市の片田舎をちみちみ走る電車まで付き合って停まってやらなあかんのだ(鉄オタじゃないので仕組みや詳細なんて知らんもん/汗)。
さて、ここまでが前振り。いつでも何様、優美香さま。
大阪天満宮でお詣りを済ませて、御朱印もいただいて。それから繁昌亭の入り口脇にあるチケット小屋へ。
なんか用紙に書くらしい。記入してインターホンを鳴らすとアクリル板越し(真ん中が丸くて、ぼつぼつ銃弾痕みたいに穴が開いているアレ)に女性が対応してくださる。
「あのう、今からの昼席の一枚ください」
「はいはい、えっ? 当日券だったら用紙記入はしなくてもよいのですよー。レジが違うので、こちらへどうぞ」
スタッフ女性は隣の銃弾痕アクリル板へと移った。おお、そうでしたか、すみません。こちらは前売り券の場所だったのですね。お手数おかけいたしました。
お詫びを申し上げてチケット購入。
一番太鼓は月亭柳正さんでした。喜楽館と違って、太鼓を叩いた噺家さんが「開口ゼロ番」としての高座はありません。
昨日の出演&演目(敬称略)
一、笑福亭呂翔 米揚げ笊
一、林家染吉 お公家女房
一、林家米紫 真田小僧
一、二代目、宮太郎 津軽三味線
一、桂珍念 二人癖
一、笑福亭銀瓶 ちはやふる
仲入り
一、笑福亭松五 がまの油
一、露の団六 お血脈
一、漫才 北京一・北京二
一、笑福亭松喬 三十石
実は銀瓶さんに非常に興味があった。独演会を勢いで申し込んでいたものの、超ワガママバイアスの自分なので「一回、観てから。自分に合う合わないを判断してから独演会をキャンセルしよう」と目論んでいたのだ。
結果として独演会キャンセルは、いたしません。いやー、よかったわー! あの方も所作振舞いが綺麗な噺家さんだと感じた!
(※但しyoutubeで、煙管に煙草を詰めて“火を点けずに”パンパン吸っていた仕草あり。ちはやふる、あの演目の中にはそういった仕草は、たしかに出てきませんな)
漫才の京一・京二さん。故ゼンジ―北京さんのお弟子さんだとのこと、京一さんがお師匠さんの口振りを真似したところは見逃がせなかった。他のギャラリージジババがわかったかどうかは知らない。京二さんは衣装のせいかタブレット純さんかとも思った(わはは)。
米紫さんは舞台袖からも爆笑が聴こえた。松喬師匠の三十石、鳴り物も随所に入ってて楽しかったーーーー!
昔は伏見の寺田屋から舟が出ていたのですね。寺田屋、また行きたくなっちゃったなあ……。だいぶ前に行ったときはコロナ禍で閉館していたのね……。
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