09 落語家とギャラリーは距離が近いと思うの

2023/06/30(金)

 朝から強風と土砂降り。

 頭痛と腰痛がひどい。いつでも何様、優美香です。


 あくまでも自分のための記録。昨日、地元の寄席に来てくださった落語家さまのお名前は、林家愛染はやしや あいそめさん。

 昼夜と、それぞれ一時間ほど……お一人ということだったのですが。正直、拝聴するか否か迷ってまして。で、夜だけでも聴かせていただこうと。


 フロアに入ったところ、ご本人さまが入り太鼓(一番太鼓、というのが正しい呼び方なのでしょうか。今Google先生に尋ねてみたところ「一番太鼓」のほうが、相応しいようですね。ここから、一番太鼓と呼ぶことにいたします)を打ってくださっているの! 信じられない!

 夜席までそんなことしている噺家さん、あんまりいなかったよ……。

 iphoneを向けたところ、ニッコリしてくださいました。

 こんな爽やかで端正な、お若い男性が。お着物に着替えられると、更に「品格」が備わる、って凄くないですか?

 去る6/26に落語協会が「寄席鑑賞マナー講座」という動画をアップしたことを受けてか、ちょっとだけ。落語会の説明がありました。今日は動画を撮ってもいいですよ、いつでも写真を撮ってくださっても構いませんよ、とも仰っていただけたのですが……さすがのわたしでも「サンキュー! んじゃ、今からするわ!」とアクションする気にはならない。

 そして阪神電車を使って梅田から来られた際に、あった出来事などを話しつつ、滑らかに「阿弥陀池」を披露してくださる。

 仲入りがない代わりに。檀上で袴を脱いで、黒羽織から着替えるところを見せてくださって。

  お着替えをしながら、林家一門の家紋「ぬの字うさぎ」の説明もしてくださいました。あと、羽織の紐の結び方も「他の一門とは、少し違うんですよー」だとも。

 そういう「落語家こぼれ話」のような話をされるのって、なんだか有難たかったです。

 次に打ってくださった一席は「寝床」でした。

 習い途中の義太夫語りを披露したくてしたくて、たまらない商家の旦那さんが主人公。店子や取引先や使用人を招いて、とびっきりの御馳走も清酒も用意して臨んでいるのにもかかわらず、誰も来てくれないことが判明して「もう皆だいっきらい! あたしんちに借りている店子は今日限り全員、引き払ってもらうから!」なんて、拗ねて寝込んでしまう。

 それを宥める番頭さんの言葉に、旦那さんは心境が変わってくるんですが。

 この変わり様のこまやかさが……! この旦那さんは、とても素直で可愛らしい男性なんだなあ……って、しみじみ感じさせてくれるのです。愉しいストーリーなのに。

 迷ったけど夜だけでも観れてよかった!

 

 若い頃に親しくさせていただいていた(付き合ってない全然w)道を挟んで隣の会社寮に住んでいらした、某さんを思い出しました。

「あー、似てる……」

 なんてね。

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