第3話 魔法少女に魔法は付き物である
6月に入り1学期テストが終わったころ俺のクラスの立ち位置は、頭がおかしいやばいやつという立ち位置から友達がいないから佐藤先生と話しているかわいそうなやつというものへと変わっていた。
気持ちい朝からしばらくたった2限目。
このとき、ちょうど俺はある問題を抱えていた。
「やる気か「お前」、「お前」は俺の前に立ちはだかるのか。」
そう、この「お前」とはまぎれもない
【うんこ】のことである!!
マジで何なんだよ!こいつさっきの休み時間まで特になんもなかったじゃないか。なんで授業始まってすぐにこうなるんだよ!さらに今は国語の時間、そう佐藤先生のいる時間、ということは俺がトイレに行きたいという話をしたら・・・
「元井なんだ【うんこ】行くのか?そうかそうか【うんこ】行くのか!まあ【うんこ】を出しにいっトイレ(笑)」
・・・ってみんなの前でいわれかねん。いやさすがにゆわれんか。
でも、もしもを考えてこれは耐えるしかない。だが、あと40分もある。
「ん?どうした?元井顔色悪いぞ。大丈夫か」
「ははは そうすっか?なんででしょうね ははは」
「ならいいんだけど。」
よかねーよ こっちはあんたのせいでこんだけ悩んでんだよ!
うぅ 結構もう限界だ。どうしよう
ここで俺の脳はいままでにないほど高速回転していた。
どうするどうするこのままじゃ「痔・エンド」になりかねん。よし俺よく考えるんだこんなこと何度だって俺は切り抜けてきたじゃないか!もういっそ、半分ひょっこり出してしまうか?嫌だめだ臭いで気づかれたらせっかく目立たなくなってきたのにまた新しく「うんこマン」と名付けられるかもしれん。そうだ!
「先生、トイレに行ってもいいですか?」
「さっきの時間何してたんだ?だめだ座れ」
っち やっぱダメか。今苦しめている存在の名前を言えば許可が出されるかもしれんがそれはさっき言った通り破滅の事態を引き起こすかもしれない。
ギュルルルルル
おーーっと、ついにここで本気出してきましたねーー
さっきからお前とかこいつとか言ったからか⁉気に食わなかっただとしてもやりすぎだろ 根に持つタイプのヤンデレレベル99かよ。
ううぅう ほんとにそろそろヤバイ・・こんな時どうすれば・・・
窓の青くきれいな空の景色を心の中で悶絶しながら眺める。
この時俺は机に頭を落としたまま横を見ている状態だった。そしてこんなにも都合が悪くそんなところを先生に見られてしまった。
「おまえ授業中にねるなよー寝るとしても姿勢は起こせ」
姿勢起こしたらいいんですか!?と一瞬思ったが今のおれにそれを言うまでの気力はなかったため、抱えている問題をばれないように返事をするのと体制を起こすことで精いっぱいだった。
「すみません・・・」
「?・・・」
ううしんどい
ギュルルルルルンンン
っあ もういいや
ここで俺の何かが吹っ切れた。
さっきからこいつ調子に乗りやがって!元井勇気こと魔法少女をあんま舐めんなよ!見してやるよ 俺にかかればこんなことおちゃのこさいさいなんだからな!
「先生!」
「なんださっきから!」
「用事が出来ました!」
「っは?」
「この指令は!っはもうこんな近くにいるのか!こんなもたもたしてらんないな!先生!俺は、俺は、世界救ってきまーーーーーーーーーーーす!」
猛スピードでドアを開け念願の場所へ走った。
この後俺は無事出すべきとこで魔法を放出したのであった・・・終わっちまったな・・さらば俺の青春・・・・うぅ・・・・
昼休みになった。俺はその時たくさんの注目を浴びていた。もちろんいい注目ではない。
はっはっはっはっは みろよこの注目度 俺が目を合わせて笑顔を振りまくだけでみんな逃げていくんだぜ。ここまでくるとすごい能力を身に着けた気分だぜ・・・
大丈夫・・泣いてないよ・・
「あ 忘れてた」
今日日花里から呼び出されていたんだった。でもあいつだしなー約束を放棄するのも一つの手だよなーめんどくせーし。仕方がないし行ってやるか。
俺は仕方なく集合場所である1年生の廊下にある階段の近くに行くことにした。
すると言っている途中に1年生の会話が聞こえる。
「この前もなくなったらしいぜ。」
「まじ?」
「うん まじまじ」
なくなった?青春を楽しんでいい権利のことか。それなら俺もこの前完全に消滅したといっても過言ではないぞ。ははは いやー転校しよっかな。
「先輩ここにいたんですか」
「お前呼び出しといて相手を待たせるなよ」
「集合時間今から30分前なんですけど。」
「あれそうだったけか すまんすまん」
どうでもよすぎて忘れていた。
「で 話ってなんだよ」
「私実は今先生に目をつけられているんです」
それは日花里がかわいいからそういう目で見られている的なことだろうか?
「どう意味だ」
「今先生に怒られそうってこと」
「なんで」
「それは」
どうせ授業中に頭のおかしいことを言ってよびだされてるだけだろ
違うそれは俺か・・・
「それは、私が花江先輩をしりたくて学校のそこら中に監視カメラをつけたことがバレたからですよ」
あれ こいつ知ってはいたが、俺が思ってるより10いや20も上のことしてるな。忘れかけていたこいつやばいやつだった。
「へ、へーそれは大変だな。で俺にようってなんだ」
「ただ 私はやってないってことを証人として言ってくれるだけでいいですよ」
「え普通に無理」
俺はみんなが逃げてく笑顔を向けるこの変態に向ける。
「そういわず ね 先輩のこと教えますよ。花江先輩の癖でも教えましょうか。それとも靴は右から左からどっちからとかですか?なんでも教えますよ。」
「いいわ マジでいいわ 一回離れろ 自分が作った墓穴は自分で処理しろよ。」
俺がダッシュで逃げようとすると腕に胸をおしあててしがみついてきた。
「おい何の真似だ」
「お願いしますよ、手伝ってくださいよ そうじゃないと私が変な人だと思われちゃいますよ」
「実際変な奴なんだしいいだろうが、変な奴に思われたらはれて俺の仲間入りじゃねーか。だから話せって」
「元井先輩と同類なんて死んでもいや、だから協力してーお願いーーー」
「冗談じゃねーわ。そのことばでよく俺がお前に協力すると思ったな」
女子のくせに意外と力あるなこいつぜんぜん離さねー。
「なら、先輩の痛い自己紹介の音声広めますよ」
「おま それをどこから」
「とってたビデオの中で花江先輩が流していたんです」
あの中二病やろーなんで勝手に一人で再生してんだよ。とりあえずごまかすしかない
「あはは何のことやら・・・」
「へー知らないんですねここで今から大音量で流してあげましょうか?」
「やめてください協力でも何でもします。のでその動画をここで流すのだけはおやめください。」
「よろしい」
くそくそなんで俺がこの変態のために嘘までついて手伝わなきゃならないんだ。しかもこの女カメラをなんと50か所に設置していたらしい。その中のたった1台しか見つかっていないらしいのだ。ならなぜこいつのだと分かったのだろうか?
「なんでお前のだって気づかれたんだ。」
「え」
「だっておかしいだろカメラ一台でお前のだってわかるのは」
「それは私がそのカメラに名前を書いていたからですね」
「お前バカなの?」
こいつは俺が思っているより馬鹿らしいなんで隠している物。ましてや見つかったらまずいものに名前を書くんだよおかしいだろ。てかこれだったら俺が「彼女は何もしていません」といったところで聞いてくれるもんなのか?いや無理だろ。
「それだったら俺が何しても先生が聞いてくれるとは思わないんだが」
「そこは先輩がどうにかしてくださいよ」
「だから無理だって言ってんだろ」
「そうですかじゃあもういいです。私が怒られた後、やけになってある動画をクラスラインいいえ学年のラインに送信しているかもしれませんが、先輩ができないというのでばあれば仕方がありませんね。」
「嘘ですよ。冗談ですよ。ジャパニーズジョーク! ははは」
こいつあとで覚えとけよ。絶対こいつの変態行動のことを言いふらしてやる
聞いてくれる相手いるっけ、まあいいや
こいつが呼び出されているといわれる教室につくと生徒指導の女の先生がいた。
「失礼します1年C組の日花里紗良です」
「ここに座ってください。で、そちらは」
「2年B組の元井勇気です」
「私の付き添いです。」
「そうですか」
俺ここにいるのだいぶ気まずいんですけど俺いつまでいないといけない感じですかね
「で、日花里さんこれはいったい何かしら?」
「わかりません」
「でもあなたの名前が書いているんですけど」
「それはー、、、なんでですかね」
「これがあなたのだからじゃないんですか」
「い、いやーちがうと思うなー、、」
いちいちこっちを見るな
するとこっちに逃げていた日花里の目が何か思いついたような瞳になった。
「それは私のではなくて、そうあの元井先輩のなんです!」
「・・・は?」
「詳しくききましょうか元井君」
あれ日花里さん話が違くないですか。なんでおれのせいなんですかね。
ちょいちょいおかしいだろうが!ちょっと先生の目が怖いですよ。あいつ絶対終わったら倍返ししてやる。あいつのカメラのことを花江先輩に全部言ってやる。
「えっとですね。それ僕のじゃないんですよね。」
「嘘ですこの人さっき私に〔それ俺のなんだよね〕っていってました!」
このやろ嘘つきやがって。
「おいおい冗談はよせよ」
「でも元井君あなたわけのわからないことをいいだして授業をぬけだしたりしたらしいですね」
あー先生もそのこと当たり前のように知ってるんですね。おれ有名人になっちゃった⁉ってぜんぜんうれしくねーわ!
「えっとそれと何の関係があるんですね・・」
「そんなことする人がこれを否定して信用できると思いますか?思えませんよね。」
ごもっともだと思います。でも今回は本当におれじゃなくて隣の変態ストーカー女なんですよ。でもしんじてもらえるわけがない・・・どうしよー・・・
「ほんとに違うんですよ!」
「意地でも認めないんですね」
「はい!だってしてませんから。」
「わかりました。今回のことは不問にします。もうやらないでくださいね。」
分かってくれたのか微妙だな。でも終わったならそれでいいや。
「あと元井さん、あんまり強くは言えませんが魔法少女ともう卒業しましょうね。」
最後の最後で大ダメージだった
「わ、わかってますよははははh」
おれやっぱ変な奴って思われてんのかな・・
そうだあの変態女は、、、ってあれいない
「日花里さんならさっき急いで帰りましたよ」
「そうですか。」
あいつほんとに覚えとけよ。俺はこの先生みたいにあまくはないぞ。どげざしても許してやんねーからな。
花江先輩に今回の話をした後、自分の周りにそのことを広めまくってやろう。
次の日の朝
「あ 寝坊した・・・」
続く
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