アルゼンチン旅行記

アルゼンチンという国

 前回の投稿からしばらく間が空いた。というのもいろいろとやることが多く、非常に忙しかったからだ。そしてようやく時間が取れた。そしてネタもできた。というわけで、エッセイの投稿を再開したいと思う。


 新しくできたネタはカナダについてではなく、アルゼンチンについてだ。というのも、7月から8月にかけて6週間アルゼンチンに滞在した。その旅行記をエッセイにしたい。


 アルゼンチン。南アメリカ大陸の、南にある、あの、縦長の国。同じようにめっちゃ細い縦長のチリの隣にあって、アンデス山脈が国境にある、サッカーがめちゃくちゃ強い国。あの、レジェンド、メッシを生んだ国。そして私の夫の母国。


 と、以前の私のアルゼンチンの情報はこんなものだった。勉強不足がここに表れている。学生時代にもっとちゃんと世界史を勉強するべきだった。エッセイの第二話「どこの市出身?」で意図せずアルゼンチンを糞呼ばわりした無知な日本人が書くアルゼンチンの情報は、やはり乏しい。というわけで、ここできちんと勉強したいと思う。


 アルゼンチンという名は通称で、正式名称はアルゼンチン共和国。南アメリカ大陸の南に位置し、ブラジル、ウルグアイ、パラグアイ、ボリビア、チリに隣接する。南アメリカ大陸でブラジルに次いで二番目に大きな国土を誇っている。


 人口は2022年時点で約4,623万人。国民の大半はスペイン、イタリア系移民の子孫である為、文化や街の雰囲気はヨーロッパのような様相で、首都ブエノスアイレスはその美しさから南米のパリと呼ばれる。


 紀元前11000年に最初の住民が現在のアルゼンチンの地域に住んでおり、先インカ時代の15世紀以前から複数の先住民の部族がこの地域に居住していた。洞窟に無数にある手の跡をテレビなどで見たことがある人がいるかもしれないが、あれはこの地に最初に住んでいた先住民が残したもので「手の洞窟」と呼ばれ、アルゼンチンとチリの両国にまたがるパタゴニアという地域にある。


 15世紀から16世紀にかけてはインカ帝国の支配下に置かれ、1516年にスペイン人がこの地に辿り着いたことにより、スペインによる植民地化が始まった。18世紀にアメリカ独立運動やフランス革命の影響を受け、独立に向けての活動が活発になり、1816年に開催された国民議会で独立を宣言、1856年にアルゼンチン共和国となった。


 長くスペインの支配下にあったことから、アルゼンチンの公用語はスペイン語であり、カステジャーノと呼ばれるスペイン語を話す。南米の多くの国はスペイン語を話すが、それぞれ訛りがあり、特にアルゼンチンの訛りは際立って独特だと言われている。(ちなみに一部の人が勘違いしているが、南米最大の国ブラジルはポルトガル語圏であり、スペイン語圏ではない)


 アルゼンチンは音楽やダンスが盛んで、タンゴ発祥の地である。今から約130年前にブエノスアイレスで生まれたタンゴは、その後ヨーロッパに渡り、コンチネンタルタンゴと呼ばれ、社交ダンスとして愛されるようになった。アルゼンチンの地で愛され続けたタンゴはアルゼンチンタンゴと呼ばれている。滞在中に夫の姉とその友人に誘われアルゼンチンタンゴショーを見に行ったが、情熱的で激しく、それでいて滑らかで華麗なダンスは本当に美しかった。


 ちなみにアルゼンチンと我が国日本は120年以上もの長い友好関係がある。第二次世界大戦時には一時両国の関係は断たれたが、1952年に平和条約締結によって外交関係が再開された。その後、政治、経済、国民交流などの分野で友好関係が維持されている。現在6万人以上もの日系人がアルゼンチンに定住しており、日本人の勤勉さをもってアルゼンチン人と信頼関係を築いている。日本食、アニメ、邦画、邦楽、伝統文化(茶道、華道など)を扱った事業も開催され、日本に好意的なアルゼンチン人も多い。


 まだまだあるが、簡単にまとめるとこんな感じである。アルゼンチンのことを、少しは知っていただけただろうか? (私自身、いろいろ調べてとても勉強になりました)


 次のエッセイからは、私自身が体験し、この目で見たアルゼンチンの面白いところを書いていきたいと思う。少しだけ皆様のお時間をいただけると幸いです。

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