目覚まし彼女

なんすなす

第1話 目覚め

『起きて…起きて…』

真夏の昼のこと、俺は朝から授業のことなど気にせず睡眠学習をしていらしい。

「もうお昼だよ、いつまで寝てるの?」

呆れた表情でいつものように起こしてくれる相澤麻美(あいざわまみ)

彼女は金髪のロングヘアーが特徴的で面倒見が良く、誰からも人気があるクラスの人気者だ。

「ん、おはよ」

俺は寝起きさながらの声で挨拶する。

「うん!おはよ!」

彼女は眩しい笑顔で挨拶をかえし、少しだけ俺は目が覚めた気がした。

「全く、寝てばっかいないで私ともっと話そーよ。」

彼女は頬をぷくりと膨らませそう呟く。

「ご、ごめん。」

俺はすかさずあやまると彼女はよろしい!とばかりに機嫌が治る。

「そうだ!今日は隣町でお祭りがあるらしいんだけど一緒に行かどうかな?」

「俺は良いけど、他の人は誰がくるの⁇」

俺が尋ねると、彼女は耳元でそっと囁いた。

「もちろん私とあなた2人だけよ」

彼女は少し照れながら他の人には内緒だよと人差し指を口元に添える。

俺は少し赤面し、もはや眠気はどこかに飛んでいった。

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目覚まし彼女 なんすなす @nabono

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