俺と妹と日常

鏡花

第1話結婚だと!?

「なあ修哉」

「なんだよ……父さん」

俺の名前は、立花修哉。そして俺と話している男は俺の父、立花葵。

「俺は、今まで言っていなかったがな……修哉よ……実は俺、結婚するんだ」

立花葵、父さんはいつも大事なことを後回しにし、当日に言う。

「!?!?!?おいおいおい……あんたは何を言っているんだ!?……結婚するだと?冗談も休み休みに言えよ!」

「ん〜酷くない?俺一応君の父親だよ!?」

「まぁ……父さんはいつも変なことしか言わないからな」

「酷いな……まぁとりあえず本題だ。俺は神谷さんと結婚する。あ〜あと神谷さん家には娘が三人いるんだけど修哉の妹になるから」

「何故いつも父さんはそういう大事な事を当日に言うんだ」

「そういう星の元に生まれたから?」

「ご飯作らんぞ?」

「許してくれよ……俺……ご飯作れないんだよ……」

立花家は、母さんがおらず父さんが俺を育ててくれていたが、父はご飯を作ることが出来ず。いつも俺がご飯を作っていた為、俺がご飯を作らなかった場合、父さんはご飯を食べれないのである。

「はぁ……めんどくさ、んでいつ結婚すんの?」

「それを決めるため!今から神谷家に向かうぞ!」

「今からかよ〜……」

***

「さっ着いたぞ」

父さんが言っていた神谷家の家を見て出た率直な感想。

「でけぇ……」

「だよな……初めて見た時は驚いたよ」

「金持ちなんだなぁ」

「お前の母さんになる人がなネットで稼いだらしいぞ」

「ネットの才能があるんだな」

「ほれ修哉入るぞ」

「あいよ」

俺らは家の前で少し駄べり、ドアノブを捻った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る