ローマイツ王国戦記-Alles multiplizieren-【旧タイトル:小国の王子の国家復活計画】

宵@ZIBU

一章 国王の決意編

プロローグ 

「おぎゃぁ!おぎゃぁ!」


豪華な部屋に赤ちゃんの鳴き声が響く。


「元気な男の子です」


父親と思わしき人物が生まれたばかりの赤ちゃんを抱きかかえる。


そして言う。


「すまん、すまんな、こんな滅亡寸前の国の王子になんかさせて。それでも私の子だ、お前はリヒテンシュタイン・イタリース・ローマイツだ。」


そしてここに最弱最小国家ローマイツ王国に新たな王子が生まれた。


―バァン!


「なんじゃ!!」


「国王陛下!!大変でございます!ベラシア帝国が宣戦布告をしてきました!」


「何?はぁ。リヒテンシュタイン、お前が国王になるときまでこの国は滅ぼさん。たとえ儂が歴代で一番使えん国王だったとしても。」


国王はそう言い部屋から出ていった。


その時たまたまかもしれないがリヒテンシュタインはその時だけは泣かずしっかと話しを聞いているようだった。




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