第4話 漫画とおいら

マンガが欲しい時に限ってお金がない。

何にもいらないときはあるのに(そりゃそーだ)

お金がないと分かってるのに、新刊がないか本屋によってしまう。そして気づいたら本と購入済みのレシートが…why。

ほんとにさーお金ってのはうまくできてるよねぇ。

私みたいなやつにお金を渡しちまったら全国の本屋から本が消える怪奇現象が起きちゃうもんね…さすがにそれはないか。

と思いながら今日も無意識に軽い財布を持って本屋に出向く。このままでは全財産本につぎ込んでしまいそうで怖い。くわばらくわばら。

新刊の漫画をじっくりとみていると、追いかけているマンガの新刊が出ているではないか!知らない間に2巻も!思わずうおお、と言いたくなったが、そんなことをしては本屋でいきなり叫びだした不審者になってしまうので、ぐっとこらえる。

だが、その漫画は結構高いのだ。一冊1500円ぐらいする。ちぇ、けちだなあ。気になるから買うけどさぁ。しかし、2冊で3000円の出費はかなり痛い。どんどん財布がかるくなってしまうではぬいか。やれやれ(満足げ)


新刊の本をあけてまずすることは、においをかぐことだ。えぇ…と思った人、ブラウザバックしないでね。

新刊の本はなんだか癖になるいいにおいがする。なので、ひとしきりくんくん嗅いでから本を読み始めるのだ。あれ…なんか文にするとよりきもいな。

そのことを以前友達に話したら、「きっしょ」と食い気味に言われた。ひどくないか。その日の夜、友達もかいでみたらしいが、「無臭」と言われてしまった。鼻腐ってんのかごるぁ。(すみません)

それで気になって調べてみたのだが、「本をかぐ会」というものがあるそうだ。なんだそれは!と衝撃を受けた私は、それについて調べてみた。

本をかぐ会は、12月上旬、会員制の図書室で行っているそうだ。その図書館は最初こそ戸惑ったものの、本を匂いを嗅ぐというかなり怪しい趣旨にも「おもしろそうだったから」と快諾。(心広すぎないかおい)参加した6人は近隣の書店を訪れ、約20分間の時間制限で店頭で好きな匂いの本を購入。会場では、購入本や自宅から持ち寄った本をまわし嗅ぎ(?)6人にとって夢のような時間が流れ、来年1月24日、18時から第2回が開かれることも決まったそうだ。

…わたしはそこまでじゃない。

そもそも本のにおいをかぐために20分間、退屈しないのだろうか…と思ってしまう。何事にも熱烈なファンはいるんだなぁ…しみじみ。

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