『出世欲の強いイケメンなオレが女を踏み台にのぼっていこうとしたのに人生うまくいかないものだな』

～でも、最後に真実の愛を知ることができたからいいや～

　前回の『フランダースの犬』同様、これも実話をもとにして書かれた作品です。

　ジュリアン・ソレルは頭脳と美貌を兼ね備えた野心家の若者ではあるが、しょせん貧しい製材屋の末っ子。のし上がっていく過程で、彼に恋する上流階級の女性たちを利用するが、人の世の複雑さの中に翻弄されていきます。

　赤というのは軍人、黒というのは聖職者を表します。

　どちらもジュリアンがのし上がっていこうとする道の象徴です。

　こちらはネタばれ避けるためにこの辺にしておきましょう。

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