ステータス⑵

 そして最後の固有スキル。

 見るからにこれが1番重要そうだよな。

 この黒いやつに集中すれば詳細が見えるって何となく分かるな。

 ありがて〜〜〜、親切仕様に感謝。


 ボックス▼

 万物を異空間に収納する。


 ん、、、これだけ?

 感謝返せよ。

 詳細じゃねーじゃん。

 意味わからんて、これで全部かよ!!

 普段説明書読まないけど、今は読むよ?

 意地悪しないで、教えてくれって!

 

 「…」


 当然返答などあるはずもなく。

 

 そもそも誰に文句言ってんだって話だよな。

 アプリみたいに運営居るなら速攻鬼電するんだけどね。

 仕方ない、探っていくしか無いか。



 一通りステータスを確認し終えて辺りを見渡してみると、クラスメイトたちが友人同士で集まり定期テストの点数を教え合う時の様に情報交換をしていた。


 もちろん俺に友達や声をかけてくるような存在は皆無なので、周りをキョロキョロしながら窺っていると、分かったことがある。

 どうやらステータスは任意で公開、非公開に設定出来るようだ。

 俺には見えていないが何やらステータスが互いに見えているかのように見比べるクラスメイト達。


 見せてもいいと信頼できる人にしか見せないのが得策だろうな。

 ここで母さんしか思いつかないのが地味に辛いけど…


 俺達がステータスを一通り確認し終えた頃合に、玉座の間に入ってからずっと陛下の側で控えていたアンスリウム王女が補足する。


 どうやら、体力の平均値は成人した一般人は100前後が平均らしい。

 今の俺たちはレベルも1だし、それと大差なくても問題ないとのこと。

 俺の体力は80、ちょっと低めなのが気になるところだけど、これもこの身体の影響か?


 魔力は魔法適性の高い固有スキルを持っている場合、それに伴い元から多かったりするようだ。

 たとえ魔法適性が低かったりしても、この世界に住む生物の全ては多かれ少なかれ魔力を持っているそうで、完全に0ってことは赤子でも無いらしい。

 戦うことの無い一般人の平均が20〜150の間に大体おさまるらしいから、俺は200だったし少し多めかな?


 体力も魔力もレベルが上がるにつれ、その上限が増えていき、勇者の場合レベルアップ時の成長具合がこの世界の住人よりはるかに高く、これが勇者とそれ以外の1番大きな差なんだとか。


 そして謎だった精神とは、簡単にいうとストレス値。

 −の時は少なからず精神にダメージを受けている状態で、できれば0以上であるのが望ましいらしい。


 俺、ダメージ受けてますやん。

 まぁよく考えてみたら、異世界に召喚されていつ帰れるか分からない状態だもんな。

 精神にダメージ受けても仕方ないか。

 逆に30とか、50とか、言ってる奴らは図太いというか完全にこの状況を楽しんでるな。

 

 +ってのは、幸福度と捉えても良さそうだ。

 俺は幸せに生きるのが目標だからいつか絶対カンストさせよう!

 カンストとかあるのか知らんけど。

 

 因みに−50を超えたあたりから鬱みたいな症状が出るらしい。

 気を付けよう。

 気をつけて変わるか怪しいけど。


 スキルは大体俺の予想通りで、後天的に経験、努力に応じて身につけたものが後にスキルとして得られるらしい。

 王女の話では一部例外もあるって言ってたけど、今は大まかにでも分かっていればいいだろう。

 また後日詳細は聞けると思うし。


 俺の取得している耐性や危険察知は冒険者等が取得することが多いらしい。

 また、スキルはパーティを組む時なんかの目安にもなるらしく、剣術Lv.5以上の人のみ募集!みたいな感じで。

 もっと分かりやすく言うなら、料理Lv.7以上のスキルを持っている人しか王宮では採用していないんだって。

 なんか資格みたいだね。

 ちなみにLv.10になるとLv.Maxって表示されるらしい。

 それでスキルによっては上位スキルに進化?したり、スキル同士が合体してより強力になったりするとかしないとか。

 

 そして最後の固有スキルは、その人の魂やら何やらに結びついているものらしく、この世界で固有スキルを持っているのは1000人に1人いるかいないかなんだと。

 1000人に1人って事は俺ってば選ばれし者?!ってテンション上がっていたら、そんな事はないらしく、勇者なら強力な固有スキルをデフォで持ってるんだって…まぁ、そんな気はしてたけどね。

 

 俺のボックスって固有スキル、見るからに補助っぽくてパッとしないんだけど大丈夫だろうか。



____________________________

あとがき

徐々にPV増えててて嬉しい限りです。

明日は3話投稿にします。

朝1話、夜2話。キリがいい所まで。


♡と☆待っております。

小説フォローして読んでくれると泣いて喜びます。

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