第9話 生まれ変わる5️⃣
幸いなことに抽選に当たり、
チケットを購入できました。
会場にさえ入れれば、
席はどこでも良かったです。
生で歌を聴きたかった。
歌っているところを見たかった。
それが出来れば本望だった。
その日から
頭は、そのアーティストのことで
頭がいっぱい💖💖💖
楽しいことだけ考えるようになりました。
ライブの2週間くらい前になったら、
様子を見て夫に
「私、行ってくるから!」
って言おうと思っていました。
ダメだと言われても、
強行突破しようと心に決めていました。
だってね、
たった1つの命だから。
一度きりの人生だから。
後悔のないように生きたいな!
って思ったんです。
ライブくらい良いじゃありませんか。
本当は、ミュージカルも大好きなんです。
でも、交代要員のいない育児・家事・看病・野球やサッカーの習い事のサポートでへとへと😓
自分の趣味に充てる時間は作れませんでした。
洗濯は、1日4回転。
子供達には運動して体力をつけてもらおうと
興味を示した少年野球やサッカーチームにそれぞれ入れました。
まともに子育てやると
母も逞しくなっていきます。
食材の買い物は、筋トレ兼ねてるし、
お米は炊いても炊いてもすぐなくなります。
とにかく私は、いつも小走りで動いていました。
時間との戦い。
ちなみに社宅の3階に住んでいましたが、
エレベーターなし。
階段のみ。
子供が1,2歳の頃は、
抱きしめて上ったり降りたり。
10キロ以上あるから
2往復したら、へとへとでした(笑)
熱があったりすると心配も重なるので
もっとへとへとでした。
家族のために一生懸命やるのは当たり前ですが、気がついたら自分が命に関わる病気になっていた…
と、いうのでは、
自分に申し訳ない思いがしてきました。
だからこそ、
私は、病気について思いを巡らすよりも
『やりたいこと』
『これだけはやっておきたいこと』
そういうものを書き出したり、
考えるようにしました。
腫瘍は、内臓されたままでした。
私は、限られた中ではありますが、
我慢しないように1つずつ
気持ちがスッキリするように過ごしました。
そして、
何より私を強い不安や恐怖から遠ざけてくれたのは、アーティスト◯◯◯◯◯の存在でした。
ライブに行くことが凄く楽しみでした。
なんせ20年越しの思いです。
本当に頑張ってくれててありがとう‼️
いつも色んな曲を作ってくれてありがとう💖
そんな感謝の気持ちでいっぱいでした。
たぶん、私と同い年。
昔聞いていた曲をYou Tubeで探したり、
何を着て行こうか考えたり、
最新情報を検索したりと
ライブに向けて楽しいドキドキの毎日を送りました。
『懐かしいもの』って、
なんだか心が温まります。
楽曲は、聴くと一瞬で
その時代に心を連れて行ってくれます。
当時は、まだ独身の時で仕事が忙しく、
家庭も祖父母に気を配りながらの生活でした。
母親が突然くも膜下出血で倒れたりして、
とにかく色々なことが重なって大変でしたが、
車で聞くたびに透明感のある声に癒されていました。
不思議なもので
大変だった思い出は、
『時間』で薄められて
今となっては、良き思い出です。
『時間』と『経験』で、
『心の成長』が起きた証拠でしょうか。
「あの頃の私、よくがんばったなあ。」とか、
「あのメンバーだから乗り切れたな」とか、
懐かしい思い出には『温もり』があります。
冷えた心を温めてくれました(笑)
そして、いよいよライブの2週間前になり、
夫の様子を伺いながら、思い切って伝えました。
そんな大ごとじゃないでしょ!って思います?
私も、今はそう思います。
でもね、
本当に怖かったんです。
夫婦ですが
上下関係って感じです。
お金を稼ぐ人と
稼がない人。
みたいな。
家事やら育児やら学校の役員やら色々忙しくやっていても、無収入だと、能力がない人間みたいなジャッジがされます。
無償の愛は、尊いはずですが、
能力ナシみたいな扱いをされます。
専業主婦って
なんでしょうね?
お金を稼ぐことは確かに大切ですが、
それが発言権を左右するのは、
う〜ん、
切ないです。
まあ、そんなこともあって
ドキドキしながら、
「この日、夜ライブに行くから
帰りは23時頃になるかもしれない」と伝えると、
少しムッとしながら
「え?晩飯の用意は、どうするの?」
と聞かれ、
「作って置いておきます。」
と伝えました。
夫には、
腫瘍が見つかったことは伝えましたが、
「悪性じゃないなら問題ないな。」
「ちゃんと病院に行けよ。」とサラッと話が終わったきりです。
『病は、気から。』
と言います。
私が、気にすると
気が病んでしまうと思ったのでしょう。
私が気にしないように
「病院に行けよ。」とだけ言って、
あとは自然体でいてくれました。
そして、いよいよライブ当日。
もしもに備えて、
高校生の長男の分も
チケットを買っていたので、
学校から帰ってくるのを待って、
会場に向かいました。
だってね、
思いが募って興奮しちゃったら、
腫瘍がねじれちゃうかもしれないでしょ🤭
付き添い人として、
一緒に行ってもらいました。
長男と一緒に電車に乗ることは、
私は、嬉しかったけど、
彼は恥ずかしかったようです。
知り合いに私と一緒に出かけるところは
見られたくない様子でした。
電車が大好きだった長男の手を繋いで
歩いていた時代が
懐かしかったです。
子供の成長は、嬉しくもあり切なくもあります。
いつのまにか、
私より背が高くなって…。
なんだか胸がジーンと熱くなりました。
会場に着くと、グループで来てる人達もいれば、1人で来てる人もいて、それぞれにすごく楽しみにしている雰囲気が伝わってきました。
入り口でライトを受け取り、
色が切り替わるボタンでちょっと遊んで
いよいよだあ❤️
とドキドキしていました。
ステージが始まると、
静かに映像から始まって
ドキュメンタリー映画を観ているようでした。
ご本人の登場は、まだでしたが、
悲しいことが起きる世の中に
想いを主張しているようでした。
悲しんでる。
そんな思いが伝わってきました。
シリアスな幕開けでしたが
面白い演出も組み込まれていて
真面目とおふざけが良い深みを出していました。
そして、凄く大きな音が鳴り響き
曲が始まりました。
ん?
あれ?
ん?
これ…
私が見た初夢と一緒だ…
鳴り響く太鼓の音…
龍が私を襲ってきた、あの時の夢と一緒だ…
そう思いました。
私は、初めて聞いた曲だったけど、
夢で見た時と同じ太鼓のメロディでした♪
曲の始まりだけなんですけど🤭
ちょっとビックリ🫢
そして、
本人を見る感動…。
ホントに歌ってる…。。
嬉しかったです。
とても。
とてもカッコよくて素敵なステージでした。
『感動』しっぱなし。
とても温かい心の震えでした。
自然に心から
『ありがとう…』と
何度も感謝の言葉が出てきました。
見れて良かった🙏
聞けて良かった🙏
『ありがとう』は、とても温かい言葉。
魔法の言葉だと思っています。
噛み締めるように
『ありがとう』と言うたびに、
心の内側から温かいものが溢れてきます。
また、『ありがとう』は、
心に余裕があるから言えると思います。
もし、あなたが苦しい状況にあっても、
噛み締めるように
『ありがとう』と言えるなら
『良い気』が心と体の中を巡ると思います。
「病気」から『元気』に
『気』を移行させて行けると思います。
『元気』は、『元の気』。
元に戻すだけです。
陽〔➕〕(ポジティブ)
元〔0️⃣〕(ニュートラル)
陰〔➖〕(ネガティヴ)
図で書くと、こんな感じです。
私の感覚ですけどね。
心の病気も、
体の病気も
『心の温度』が『低い』です。
『心』が冷えて冷たいです。
重症だと、『凍っている』人もいると思います。
『心』が冷える原因は、
不安、怒り、嫉妬、悲しみ、苦しみ、
イライラなどの
「ネガティヴな感情」です。
この感情が心に「ネガティヴ貯金」されると
『気』が病んでいきます。
だから病気になっていくのです。
病気になると
ますます不安になって「ネガティヴ貯金」が増えて行きます。
だから、
心の病気でも
体の病気でも
本当に治したいと思うのなら、
薬を処方してもらうだけでなく、
自分でも取り組むことが大切です。
『心の温度』を『上げて』行けば良いのです。
『心を温め直す』のです。
何度温め直しても大丈夫です(笑)
「風邪」をひいたら、体を温めて早く治す努力をするでしょ?
『心の風邪』も『心』を温めたら回復に向かいます❤️🩹
『心』が元気になってきたら、『良い気』が体を巡ります。
『温もり』
『温かい言霊』
『目に見えない温かいエネルギー』
『心を温め直すこと❤️🩹』
私は、これで腫瘍が自然に消えました。
『自然治癒❤️🩹』したのです。
夢中で好きなことを追いかけたら、
『感謝の心』が育って行って
ハート❤️があったまって
元気になった🤭
そんな感じです。
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