蒼い革命

【第1話】かくめいとは

どうも皆さん、こんにちは。

俺は青葉第三中、2年3組吹奏楽部でトロンボーンをしている赤城大智だ。

俺は今非常に危険な状況に置かれている。何故かと言うと「バンッ」


岡山 「聞いてる!?マジで!?」

   「うるさいって、ええ調子やったのに、、、」

岡山 「いや普通にミーティング中なんですけど。」

確かに。

そう、今は吹奏楽部のミーティング中。4日前に先輩方が引退してしまったので、新しい幹部たち中心にこれからの方針を決める大切な会議だ。

岡山 「なんでお前部長になったん、」

   「俺も思う」

何を隠そう、次の部長は俺だ!!!!!!

自分でも他にもっと適任はいたと思う。この学年は部長に相応しいやつが多すぎるくらいなのに。みんな副部長とか、セクションリーダーになってしまった。隣のこいつとか。


岡山 「他になんか意見ある人おるー?」

2年3組岡山航平、クラリネット奏者。

こいつの方がまとめる力もあって真面目だし。


正直部長なんて名前だけだよなぁ、、

峠  「今年はこのメンツで金賞いこうや!!」

北西 「それは私も思う。でも金賞金賞ばっか言っててもなぁ、、。」

吹奏楽を牛耳る女子達が意見を出す。

俺なら、、、



「なら楽しく吹いて金賞とったらええやん」



一瞬空気が詰まる。

、、、コンクールを舐めていると思われたのか。でも、俺はコンクールだけなんて『おもんない』。楽しくて、面白い演奏で評価されたい。

峠  「去年あんなにしんどかったのに、そんなこと言う??」

案の定だな、


四条 「コンクールのことしか考えてないん?文活とか、演奏会とかいっぱいあるやん!」

意外な声が聞こえてきた。

2年1組のトランペッター、四条凛奈。

真面目だし、コンクールの話題を良くするから、てっきりガチ勢だと思ってたけど、

「そうやで!四条の言う通り。さすが副部長や。」

四条 「大智のために言ってへんねん、別に。」

、、、、、

岡山 「まあ、まだ11月やで。その前にアンコンもソロコンもあるやろ!」

副部長達、有能すぎる〜。

そうだな、今までの青三吹奏楽部じゃなくて、

もっと変化をつけたい。

俺らで革命したい。


「、、青吹革命!!!」

黒板にデカデカとその四文字を書く。

「俺らでこの吹部を変えたろうや!」


岡山 「、、ええやん」

四条 「かっこいい!それがいい!!」

北西 「えーー!好き!それで行こ!」

なんか案外ウケてしまったな、カッコつけたつもりが。まあ、ここで部長の力が発揮されましたねぇ!

「みんなそれでいい?」




というわけで、青吹革命が始まろうとしている。

副部長達は「ノートに名前付けたい!」、「革命日記とかどう?」、「うお!ヤバすぎ!エリック宮城がうちにくるぐらいヤバい!」、「は?」

とはしゃいでいる。

「まずは月末の青一小の演奏会からやで。」


最強におもろくて超楽しませるエンターテイナーになるんや!!!








登場人物

部長  2年3組 赤城大智(トロンボーン)

副部長 2年3組 岡山航平(クラリネット)

    2年1組 四条凛奈(トランペット)

    2年2組 峠 朱里(トランペット)

木管セクションリーダー

2年1組 北西恵那(フルート)





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