第27話 ジェラートの日/『真偽のジェラート』
「ジェラート食べたい」
眉毛がピクッと動くのを見逃さなかった。
「王女、召し上がりますか?」
同じく映画鑑賞が趣味で、ノリと察しがいい彼氏が陽気に答える。
「真実の口に手を突っ込んでもらって、質問したいことがあるんだ」
「……何かな?」
「ジェラート屋のバイトの子と浮気してるのかって」
◆8月27日は「ジェラートの日」/2023年8月27日作
#140字小説『真偽のジェラート』
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